タイ、麻薬密輸の阻止に本腰、豪州での客室乗務員逮捕を受けて
タイ、麻薬密輸の阻止に本腰、豪州での客室乗務員逮捕を受けて
東南アジア株式新聞 2026年7月6日
タイ政府は麻薬密輸の阻止に向けて本腰を入れている。
火を付けたのは、6月末に発覚した豪州でのタイ国際航空乗務員の逮捕だった。
税関や麻薬取締当局、航空会社・空港の規制機関までを招集し、対策の強化を図ろうとしている。
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| The Nation Thailand のFS投稿(7月2日) |
The Nation Thailand の7月2日の記事:
Anutin warns Australia-bound drug smugglers will not escape as Thailand tightens airport rules
アヌティン・チャーンウィーラクン首相は、メルボルンでタイ国際航空(Thai Airways )の客室乗務員が
ヘロイン密輸容疑で逮捕されたことを受け、オーストラリアへの麻薬密輸を試みる者は必ず阻止されると警告し、
空港および航空会社の保安規則を強化すると表明した。
アヌティン首相は、タイ政府は空港手続きの抜け穴を迅速に塞ぐと述べた。
首相は、麻薬取締局(ONCB)の事務総長を招集し、直ちに状況説明を行ったほか、
7月3日にタイ空港公社や航空当局などの関係機関と緊急会議を開き、空港規則の強化について
協議すると述べた。
6月29日、豪州の警察が、タイ国際航空の客室乗務員を麻薬密輸の容疑で逮捕した、と発表した。
その26歳の女性は、1kg超のヘロインをメルボルンに持ち込もうとした。
客室乗務員は、トートバッグを12個も運んでいた。
X線検査で、白い粉がつまっていることがわかり、詳しく調べられた。
最高25年の懲役刑の可能性もあるという。
周辺国でも多く報道された。
シンガポールの The Straits Times の7月2日の記事:
Thailand to tighten anti-drug measures at airports after Australia-linked smuggling cases
タイ運輸省は、国内空港を通じた麻薬密輸防止策の見直しを進めており、情報収集データと最新技術の統合を
指示し、抜け穴を塞ぎ航空保安を強化する方針だ。
同省はまた、航空会社乗務員の検査は現在、乗客の検査と同等の基準で行われていると述べた。
パトラポン・パトラプラシット運輸副大臣は、タイ民間航空局(CAAT)の局長に対し、
関係機関と緊急に協議を行い、国際線における麻薬密輸対策の強化と解決策の策定を指示した。
タイ民間航空局(CAAT)は、タイ国際航空、タイ空港公社、税関、麻薬取締局(ONCB)、
および関係治安機関を招集し、緊急かつ長期的な対策を策定する合同会議を開催した。
ONCBと税関は、検査官の能力向上に共同で取り組み、観察能力とリスクの検出能力を高める。
会議では旅客氏名記録データを活用し、リスク分析と不審人物の体系的なスクリーニングを
推進することで合意した。
7月6日の時点では、そのヘロインはミャンマー産で、ラオスを経由してタイに持ち込まれたことが
明らかになっている。
また、別のタイの航空会社の乗務員も、豪州へ飛ぶ前にTikTokで運び屋の勧誘を受けていたことが
報じられている。
The Nation Thailand は、日本との関係への影響を心配する記事も書いた。
麻薬密輸組織の運び先は豪州だけではないようだ。
The Nation Thailand の7月3日の記事:
Thailand faces tougher Japan scrutiny as drug seizures from Thai routes rise
タイの空港発着便に関連した一連の麻薬密輸事件を受け、タイは日本の当局からより厳しい監視下に
置かれている。
これは、タイ国際航空の乗務員がヘロイン密輸事件で告発されたという報道に続き、
タイのイメージに対する懸念が高まっていることを受けてのものだ。
日本の税関データと最近の押収報告によると、5月から6月にかけて発生した複数の事件で、
タイ発の乗客または貨物が関与していた。
日本の税関が2026年初頭から現在までに発表したデータによると、
麻薬関連の事件は約51件、そのうち11件はタイの空港発着便の乗客に関連している。
これは、報告された事件全体の21.6%を占める。
最近の事件で検出された物質には、大麻、THC、メタンフェタミン、ケタミン、MDMAなどが
含まれる。
同記事によると、5月と6月に以下のような事例があった。
5月18日:福岡空港で大麻が発見。ルートはドンムアン空港発。
5月21日:福岡空港でTHCが発見。ルートはドンムアン空港発。
5月26日:福岡空港で覚醒剤が発見。ルートはスワンナプーム空港発。
6月8日:福岡空港でTHC 183グラムが発見。ルートはスワンナプーム空港発。
6月11日:那覇空港でケタミン、MDMA、覚醒剤が発見。ルートはチェンマイ発。
6月15日:仙台空港でTHCが発見。ルートはドンムアン空港発。
6月17日:名古屋空港で液体THC約6キログラムが発見。ルートはスワンナプーム空港発。
6月30日:THCと那覇空港で大麻が発見された。ドンムアン空港発。

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