ホルムズ海峡封鎖、ASEANで最も打撃を受けるのはフィリピン?
ホルムズ海峡封鎖、ASEANで最も打撃を受けるのはフィリピン? 東南アジア株式新聞 2026年3月9日 3月9日に米原油先物が一時1バレル119ドル台を付けた。 つい最近まで60ドル台で安定していたことを考えると、一気に2倍になった。 9日の東南アジアの株式市場は軒並み下落。 インドネシアIDXより総合指数は先週末比3%超下落、マレーシアKLCIは同2.55%下落した。 インドネシア、マレーシア、ブルネイ、ベトナムの産油国は原油高で稼げる面もある。 シンガポールも、輸送ハブとして利益を出せる可能性がある。 だが、大きなダメージを受ける国もある。フィリピンやタイだ。 特にフィリピンは、「原油高➜インフレ」のメカニズムがダイレクトに働くため、 ASEANで最も打撃を受ける国の筆頭候補となっている。 ちょうどホルムズ海峡封鎖によるフィリピンへの影響を分析したレポートが発表された。 MUFG Research のレポート 9日、MUFG Research がフィリピン・ペソへの影響について分析レポートを発表した。 MUFG のレポート 3月9日: 『フィリピン ‐ ホルムズ海峡封鎖:原油高とその他の影響』 Philippines – Strait of Hormuz closure: Impact of higher oil prices and more - MUFG Research イランと中東の紛争が継続し、ホルムズ海峡が閉鎖されたままで、本稿執筆時点で原油価格が既に 1バレル100米ドルを超えている。 フィリピンペソは脆弱であり、USD/PHPは60レベルを超える可能性があると見ている。 イランと中東の紛争が今後どのように展開するかはまだ分からないが、 2026年第4四半期までにUSD/PHPを58.00と予測する現在のベースケースは、2026年3月以降の解決と、 暗黙的に原油価格が1バレル70米ドルレベルに向けて下落することを前提としていることを強調しておく ことが重要である。 当社のモデルに基づく推計では、原油価格が1バレル90米ドルのシナリオではUSD/PHPは59.00~60.00、 100米ドルでは60.00~61.00の範囲となる可能性がある。 特に、この状況がFRBのタカ派的な姿勢と相まって実現した場合、その可能性は高まる。 もちろ...