インドネシア株式市場(IDX総合指数)の2024年1-3月、力強い上昇
インドネシア株式市場(IDX総合指数)の2024年1-3月、力強い上昇、IDX総合は最高値を更新
東南アジア株式新聞 2024年3月28日
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JKSEの年初来(3/28まで、IDX Mobile画面より) |
2024年1-3月期(3月28日時点まで)のインドネシア株式市場は、力強い上昇を遂げました。JKSE指数は6.8%上昇し、主要なアジア市場の中でも高いパフォーマンスを記録しました。
この上昇は、世界的な景気回復、インドネシア政府による経済政策の効果、原油価格の下落などが主な要因と考えられます。
JKSE指数の最高値(終値ベース)は、2024年3月14日の7,433.31ポイントです。
市場を牽引した主要セクター
エネルギーセクター: 原油価格の下落は、石油・ガス会社にとって追い風となりました。
金融セクター: 経済成長と低金利環境により、銀行の収益が拡大しました。
消費財セクター: 内需の拡大により、消費財関連企業の業績が向上しました。
市場の課題
米国の金融政策: 米国金利の上昇は、新興国市場への資金流入を抑制する可能性があります。
世界経済の不確実性: 世界経済の減速は、インドネシア経済にも影響を与える可能性があります。
国内政治情勢: 2024年大統領選挙ではプラボウォ国防相が勝利し、10月に就任予定です。ジョコウィ大統領の政策継承が期待されています。
今後の見通し
2024年4月以降も、インドネシア株式市場は成長を続けると予想されます。ただし、上記の課題は市場の重荷となる可能性があります。投資家は、これらのリスクを考慮した上で投資判断を行う必要があります。
注目のインドネシア株
2024年1-3月期、インドネシア株式市場は力強い上昇を遂げました。その中でも、特に注目を集めた銘柄は以下の通りです。
エネルギーセクター
PT Energi Mega Persada Tbk (ENRG): 石油・ガス会社。原油価格の下落により業績が改善。
PT Medco Energi Internasional Tbk (MEDC): 石油・ガス会社。新規事業への投資が活発。
金融セクター
PT Bank Central Asia Tbk (BBCA): インドネシア最大手銀行。低金利環境により収益が拡大。
PT Bank Mandiri Tbk (BMRI): 国営銀行。政府系プロジェクトへの融資が活発。
消費財セクター
PT Unilever Indonesia Tbk (UNVR): 日用品メーカー。内需の拡大により業績が向上。
PT Indofood Sukses Makmur Tbk (INDF): 食品メーカー。人口増加と経済成長の恩恵を受ける。
その他
PT Telekomunikasi Indonesia Tbk (TLKM): 通信会社。デジタル化の進展により事業拡大。
PT Adaro Energy Tbk (ADRO): 石炭会社。石炭価格の高騰により業績が改善。
これらの銘柄は、いずれも好業績と成長性の高い企業として注目されています。しかし、投資判断を行う前に、個別に分析を行い、リスクを理解することが重要です。
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