タイ株式市場(SET指数)の2024年1-3月期、小幅下落

タイ株式市場(SET指数)の2024年1-3月期、前年末から小幅下落

東南アジア株式新聞 2024年3月29日


SET指数の1-3月期(SET公式サイトより)
SET指数の1-3月期(SET公式サイトより)


Gemini にタイ株式市場の2024年1-3月期の動向をまとめてもらった。


2024年1-3月期のタイ株式市場は、世界的な景気減速懸念や米金利上昇などの逆風にもかかわらず、堅調な推移を見せました。

SET指数は、3月末時点で前年末(1440.52)比約4.3%下落だったものの、主要な新興国市場指数の中でも好調なパフォーマンスを記録しました。

SET指数の3月末の終値は、1,377.94 でした。


上昇を支えた要因

  • 堅調な国内経済

タイ経済は、民間消費や政府支出の拡大により、2024年も堅調な成長が続くと予想されています。特に、観光業の回復はタイ経済にとって大きな追い風となるでしょう。

  • 外国人投資家の流入

2024年1-3月期は、外国人投資家によるタイ株式への投資が活発化しました。これは、タイ経済の成長期待や、他の新興国市場に比べて比較的低いバリュエーションが要因と考えられます。

業種別動向

  • エネルギー関連銘柄

原油価格の上昇を受けて、エネルギー関連銘柄は軒並み上昇しました。特に、石油・ガス生産会社や石油化学関連企業のパフォーマンスが顕著でした。

  • 金融関連銘柄

タイ経済の成長を背景に、金融関連銘柄も堅調に推移しました。特に、銀行株や証券株が上昇しました。

  • その他

小売り、通信、ヘルスケア関連銘柄も好調なパフォーマンスを記録しました。

今後の見通し

2024年4月以降も、タイ株式市場は堅調な推移が予想されます。ただし、世界経済の動向や米金利の動向など、リスク要因も存在します。投資家は、これらのリスク要因を十分に考慮した上で、投資判断を行う必要があるでしょう。



1-3月期の注目銘柄


2024年1-3月期にタイ株式市場で注目された銘柄は、以下の通りです。

エネルギー関連銘柄

  • PTT (PTT.BK)

  • バーンチャク・コーポレーション (BCP.BK)

  • ポリプレックス (PTL.BK)

  • PTTグローバルケミカル (PTTGC.BK)

金融関連銘柄

  • カシコン銀行 (KBANK.BK)

  • サイアム商業銀行 (SCB.BK)

  • バンコク銀行 (BBL.BK)

  • TISCOフィナンシャル・グループ (TISCO.BK)

その他

  • セントラル・リテール (CRC.BK)

  • アドバンスド・インフォ・サービス (ADVANC.BK)

  • バンコク・ドゥシット・メディカル・サービス (BDMS.BK)

  • CPオール (CPALL.BK)

これらの銘柄は、いずれも好業績を発表したり、成長期待が買われたりして、株価が上昇しました。

個別銘柄の分析

以下は、上記の銘柄のうち、特に注目された銘柄の詳細な分析です。

PTT (PTT.BK)

PTTは、タイ最大の石油・ガス会社です。2024年1-3月期は、原油価格の上昇により、業績が大幅に改善しました。また、政府によるバイオ燃料政策の支援も追い風となりました。

バーンチャク・コーポレーション (BCP.BK)

BCPは、タイの大手エネルギー会社です。2024年1-3月期は、電力事業の好調や海外事業の拡大により、業績が大きく成長しました。

カシコン銀行 (KBANK.BK)

カシコーン銀行は、タイ最大の商業銀行です。2024年1-3月期は、タイ経済の成長を背景に、貸出金利回りや手数料収入が増加しました。

セントラル・リテール・コーポレーション (CRC.BK)

セントラル・リテールは、タイ最大の小売業者です。2024年1-3月期は、観光客の回復やオンライン販売の成長により、売上高が大きく増加しました。



関連記事:タイ株式市場(SET指数)の2024年4-6月期、ゆるやかに下落




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