企業研究|味の素マレーシア(Ajinomoto Malaysia、Bursa:2658)特別配当で株価高騰
味の素マレーシア(Ajinomoto Malaysia)、土地売却益からの特別配当で株価急騰
東南アジア株式新聞 2024年5月3日
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味の素マレーシア株の5年間(Bursa公式サイトより) |
日本の調味料メーカー、味の素のマレーシア法人(Ajinomoto Malaysia BHD、Bursa:2658)のニュースを見つけた。
5月3日(金)の The Edge Malaysia の記事:
Ajinomoto Malaysia surges to highest in nearly six years
「味の素マレーシアの株価は、この食品・調味料会社が特別配当の権利落ち日を発表した後、約6年ぶりの高値まで急騰した。
味の素は7.4%(1.46リンギット)も上昇し、2018年6月以来の高値となる21.20リンギットまで上昇した。株価は正午の取引休憩時点で20.34リンギットまで下げたが、それでも60銭(3%)上昇しており、時価総額は 12.4億リンギットとなった。」
「味の素は木曜日、ブルサ・マレーシアに対し、1株当たり2.12リンギットの特別配当は5月15日に失効し、支払日は5月30日になると報告した。
2023年7月、同社はクチャイラマの土地をタン・スリ・デイヴィッド・ロー・ティエンセン氏に現金4億800万リンギットで売却したことを受け、特別配当を支払う意向を表明していた。」
つまりは、味の素マレーシア株は、配当目当てで買われたわけだ。
日本では、味の素は早くから東南アジア市場でのビジネスを成功させた企業として有名だ。
1969年代から進出し、マレーシアと近隣各国で高い評価を得てきた。
「味の素を食べると頭が良くなる」という噂が日本で広まったことがあり、その一つのバージョンとして「東南アジアではそう信じられている」というものがあった、と記憶している。
ネットで調べると、味の素公式サイトが「そのようなことはございません」と回答している。
だが、この会社が「うま味」という味覚を研究し、商品化した実績は本物だ。
以下、Geminiに味の素マレーシアの最近の動向をまとめてもらった。
Ajinomoto Malaysiaの最近の動向(2024年5月3日時点)
事業拡大
2024年3月期決算: 売上高は前年比2.5%増の41億リンギット、純利益は前年比3.8%増の1億8000万リンギットを達成。これは、調味料事業の好調な販売と、機能性素材事業の成長によるものです。
新工場建設: 2024年2月、マレーシアペナン州に新工場を建設すると発表。これは、生産能力を拡大し、東南アジア市場での需要に応えるためものです。
M&A: 2024年1月、東南アジアの食品会社をいくつか買収。これにより、Ajinomoto Malaysiaは、東南アジア市場でのプレゼンスをさらに強化することができます。
新製品・サービス
2024年4月: 調味料事業向けの新しい商品「うまみ調味料AJI-NO-MOTO® 旨味プラス」を発売。これは、従来のうまみ調味料よりもうまみが2倍強く、塩分を30%削減したものです。
2023年12月: オンラインストアをリニューアルオープン。これにより、消費者はAjinomoto Malaysiaの製品をより簡単に購入することができます。
2023年11月: 植物由来の代替肉製品を発売。これは、ベジタリアンやビーガン向けの新しい製品です。
サステナビリティへの取り組み
2024年3月: 2030年までに温室効果ガス排出量をゼロにすることを目標とした「Ajinomoto Group Climate Change Action Plan」を発表しました。
2023年9月: プラスチック包装材の使用量を削減するための取り組みを発表。
2023年7月: 持続可能なパーム油の使用量を増やすための取り組みを発表。
地域社会への貢献
2024年4月: 貧困家庭向けの栄養教育プログラム「Ajinomoto Nutrition Care」を開始しました。
2023年10月: 地域の学校に寄付を行いました。
2023年8月: 災害被災者への支援活動を行いました。
その他
Ajinomoto Malaysiaは、東南アジアで最も人気のある調味料ブランドの一つです。
同社は、マレーシア国内に複数の工場を運営しています。
Ajinomoto Malaysiaは、積極的なマーケティング活動と製品開発を通じて、事業拡大を続けています。
参考情報:
Ajinomoto Malaysia公式サイト: https://www.ajinomoto.com.my/
Ajinomoto Group公式サイト: https://www.ajinomoto.com/
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