2025年 1-3月の株式市場、HK一人勝ち、SG健闘、新興市場は下落

東南アジア株式新聞 2025年3月31日 2025年 1-3月の株式市場、HK一人勝ち、SG健闘、新興市場は下落 トランプ関税の効果などによる米国の景気後退懸念が広がる中、世界の株式市場では香港株が一人勝ちの様相を示している。 香港ハンセン指数の3月31日の終値は 23,119.58、ピークからやや下げてきているものの、年初来 17.82%上昇で3か月を終えた。 これに対し、多くの先進国株は弱かった。 2025年第1四半期、日本株(日経平均)は9%超も下落した。 米国株(NYダウ工業株)でさえも、28日までの時点で、2%超下落している(31日の相場でどれだけ巻き返せるか)。 香港ハンセン、日経平均、NYダウの2025年第1四半期(Google Financeより) 東南アジアでは、シンガポール株が健闘した。 その他の新興市場では、外国人投資家の資金引き揚げが重くのしかかり、第1四半期はマイナスの成績となった。 東南アジアの株式市場の、第1四半期成績 3月31日(月)、ラマダン明け祝日のため、マレーシア、インドネシア、シンガポールの株式市場は休場だった。 マレーシア、インドネシア、タイの株式市場では、外国人投資家の資金流出が続いた。アジア新興国ではいまだに「逃げ足の早い外資」の現象が見られる。 シンガポールとマレーシアの今年の経済成長見通しは良いが、タイは弱め、インドネシアは最近になってプラボウォ政権の経済政策が疑問視されるようになってきた。 シンガポール STI STIの28日の終値は 3,972.43、年初来 4.88%上昇した。 STIの1年間(SGX公式アプリより) マレーシア FBM KLCI FTSE Bursa Malaysia KLCIの28日の終値は 1,513.65、年初来 7.84%下落した。 FBM KLCIの3か月(Bursa公式サイトより) インドネシア IDX総合 IDX総合の28日の終値は 6,510.62、年初来 8.04%下落した。 IDX総合の3か月(IDX公式アプリより) タイ SET SET指数の31日の終値は 1,158.09、年初来 17.29%下落した。 SET指数の3か月(SET公式サイトより) 比較のために見ておくと、中国本土株と米国株は少し下落、日本株は大幅下落 上海総...