ENEOS、シェブロンから東南アジア事業を取得へ

 

ENEOS、シェブロンから東南アジア事業を取得へ

東南アジア株式新聞 2026年5月15日

日本最大の石油会社であるENEOSが、世界最大の石油会社の1つである米シェブロンから、

東南アジアの事業を買収する。


シェブロンは東南アジアでは「Caltex」ブランドのガソリンスタンド網でよく知られる。

それに加えて、ENEOSは、石油製品の工場とトレーディング拠点も取得する。



マレーシアのCaltexガソリンスタンド、シェブロン・マレーシアのサイトより
マレーシアのCaltexガソリンスタンド

Locate Caltex Station, Workshop or Distributor | Malaysia




5月14日の発表:

ENEOS グループ、シェブロンと SPA を締結 ~東南アジア・オーストラリアの複数の下流事業を取得~

ENEOS ホールディングス株式会社は、Chevron のグル ープ各社から、シンガポール、マレーシア、フィリピン、

オーストラリア、ベトナムおよびインドネシ アにおいて燃料油および潤滑油販売事業を行う法人の

持分 100%を取得するための株式譲渡契約を締結しましたので、お知らせいたします。 


ENEOS HD がシンガポールにおいて設立した特別目的会社を介して、

以下の各社の株式100%を取得する。

  • Chevron Singapore Pte. Ltd

  • Chevron Malaysia Limited

  • Chevron Philippines Inc

  • Chevron Australia Downstream Holdings Pty Ltd

  • PT Chevron Oil Products Indonesia


シンガポールには石油製品の工場とトレーディングの拠点がある。

他の国では主に「Caltex」ブランドでガソリンスタンドを展開している。


取得対価総額は 21.7 億米ドル(約 3,360 億円)。

2027 年中に本取引の株式取得を完 了させる予定です。 


ENEOSは、「本件取引の戦略的意義と目的」として次のように述べている。 

当社は早期収益化が見込める事業を強化するため、特に海外燃料油事業に重点を置き、

対象を絞った M&A を通じてポートフォリオ再編を進めてきました。 

日本における石油需要は引き続き減少傾向にある一方で、東南アジアでは需要の拡大が見込まれます。

これらの市場において、コスト競争力に優れた輸出型製油所と下流の燃料油および潤滑油事業を取得することで、

当社は東南アジア地域における成長機会を取り込み、かつ日本にとって重要な輸出市場である

オーストラリアでのトレーディング機会を強化することを目指します。


代表取締役社長執行役員 宮田 知秀氏のコメント:

Chevron が長年にわたり築き上げてきた Caltex ブランドは、極めて重要な経営資産であり、その価値を今後も

着実に守り、さらに高めていきたいと考えています。

本投資は、日本と東南アジア・オセアニ アをつなぐ事業基盤を飛躍的に強化し、各地域の競争力ある事業基盤を

結集することで、当社グルー プの成長を次のステージへ引き上げる重要な一歩です。

今後は、各市場で培われた知見、ネットワー ク、事業基盤を最大限に活用しながら、

燃料油事業およびトレーディング機能の高度化を力強く推し 進め、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を

着実に実現してまいります。 





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