マレーシア・サラワク州の挑戦、州をガス供給ハブに[更新]

東南アジア株式新聞 2025年5月22日

マレーシア・サラワク州の挑戦【更新】



5月21日、首相と州首相が2度目の基本合意


アンワル首相の5月21日のX投稿:


   
アンワル首相のX投稿(2025年5月21日)
アンワル首相のX投稿(2025年5月21日)


本日、私はサラワク州首相ダトゥク・パティンギ・タン・スリ・アバン・アブドゥル・ラーマン・ゾハリ・

トゥン・ダトゥク・アバン・オプンとともに、

マレーシアとサラワク州の発展のための重要な合意書に署名しました。


この合意には、同国の石油・ガス産業における 2 つの大手企業間の戦略的協力が含まれます。


ペトロナスは引き続き国営石油・ガス会社としての役割を担う一方、

ペトロスはサラワク州に割り当てられた権限に沿って認められることになります。


この協力は、連邦および州の法的枠組みに基づいて実施されます。


この合意により、ペトロナスとペトロスが協力して、

国の石油・ガス産業を強化し、競争力と持続可能性を高める余地が生まれます。


この協力には、持続可能で革新的な未来に向けたサラワク州の願望に沿った、

水素開発や発電などのグリーンエネルギープロジェクトも含まれます。


この協力の実施に関する今後の議論はすべて、

商業的および技術的な実現可能性の評価に基づいて行われるべきだと考えています。


本日署名された取り組みが、国とサラワク州の経済成長のきっかけとなり、すべての人々の幸福につながることを願います。



はてさて、今度は大丈夫だろうか?





東南アジア株式新聞 2025年5月5日

マレーシア連邦政府とサラワク州の交渉がまだ続いている。

(ページの下の方に残っているが)2月に、アンワル首相とアバン・ジョハリ州首相との交渉で決着したはずだったが、国営ペトロナス(ペトロリアム・ナショナル)と州営ペトロス(ペトロリアム・サラワク)の交渉が今なお続いている。


   
アンワル首相の2025年5月4日のX投稿
アンワル首相の5月4日のX投稿


5月4日、アンワル首相はXへの投稿で以下のように書いた。


私は昨日、サラワク州のアバン・ジョハリ・オペン州首相と、

以前合意された原則に基づいてペトロナス・ペトロス事件について話し合う機会がありました。

州首相が英国ロンドンへの公式訪問から戻り次第、

直ちに最終決定に向けて更なる協議を行う予定です。

一方、共通の利益に基づき、すべての関係者はいかなる行動も延期し、

いかなる声明も発表すべきである。

神のご意志があれば、健全で有意義な議論の道にしっかりと立つことによって、

この問題は慎重に解決できると私は強く確信しています。


アンワル・イブラヒム

写真: アーカイブ



ロンドン滞在中のアバン・ジョハリ州首相が帰国し次第、

首相と州首相が「最終決定へ向けて協議する」。



最近の経緯は以下の記事に詳しい。


CNAの5月2日の記事:

ペトロナス子会社がサラワク州の法律を無視していると州政府が主張、対立が深まる

Petronas unit flouting Sarawak law, says state government as row deepens - CNA

サラワク州政府は、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)が州法に違反したと非難した。これにより、マレーシア経済の要となるこのセクターにおいて、既に外国投資家の不安を引き起こしている対立は、さらに悪化している。


サラワク州公益事業・通信省は4月30日(水)、マレーシアの石油大手ペトロナスの完全子会社であるペトロナス・カリガリ社(Petronas Carigali Sdn Bhd)に対し、州内のミリ沿岸部にある原油ターミナル(MCOT)施設を、州ガス配給条例第7条(e)に基づき必要な免許を取得せずに運営しているとして、書簡を送付した。



以下、要点だけ抜き出す。


  • (州の主張)ペトロナス子会社は免許を取るか、罰金を課されるかだ

  • (業界幹部らによると、)サラワク州の最新の指令は、1974年に石油開発法(PDA)=ペトロナスが保持してきた数十年にわたる独占=に対する州による公然たる挑戦に等しい

  • (ペトロナスがCNAに対し回答したこと)子会社はPDAに基づき「会社の事業活動を行い、その際に適用されるすべての法律を遵守する」法的権限を有している。「サラワク州の希望を尊重する一方で、ペトロナスにはこの1974年PDAを遵守し、国益を守る義務もある」

  • (今回の州の主張について)企業スパイ活動に関与した可能性があるとペトロスが嫌疑をかけられたのを受けての報復との説がある(ペトロナスの元経営者カイルル・アクマル・ジャスニ氏が4月18日、クアラルンプール控訴裁判所で、昨年6月に国営石油会社の内部事情に関する極秘情報をペトロナスに漏洩しようとした容疑で無罪を主張した)

  • ペトロナスとペトロスの対立は外国投資家の不安を掻き立てている。先月、米国の石油大手コノコフィリップスが、2018年にペトロナスと50対50の合弁事業で発見したサラム・パタワリ深海油ガス田の操業から撤退することを決定した。


さて、われわれ外部の観察者にとっての問題は、ペトロナス - ペトロス間の対立の中身がまったくわからないことだ。


2月に首相と州首相が基本合意し、国営企業と州営企業の交渉に任せたということは、ペトロナス独占を規定したPDA法を改変する話ではない(はずだ)。


報道されている限りでは、基本合意は、ペトロスがサラワク州の唯一のガス・アグリゲーターになることだった。

ペトロナスが開発したガスを同州ではペトロスが独占的に流通するだけでも、州側の収益は増える。サラワク州はそれ以上に何を求めているのか。


州営ペトロスに石油・ガスの開発段階から参加させろ、または、外国へ販売させろ、ということなら法案を議会に出さなければならない。そもそも企業間の交渉で決めろと首相と州首相が司令するだけで済まないことは州側も理解しているはずだ。


次の連邦政府と州政府のトップ会談から何が出てくるか、見逃せない。



東南アジア株式新聞 2025年2月17日


10日前に連邦政府とサラワク州の州営ペトロスの役割をめぐる交渉が決着した記事を書いたが、その後も(地元と外国の通信社など)メディアが騒いでいた。


メディア報道の焦点は、ペトロナスによる石油・ガス開発の独占が崩れるかということのようだが、もともとそれほどの話ではなかった。

サラワク州営ペトロスが同州唯一のガス・アグリゲーターになる、というだけのことだ。

サラワク沖の油田・ガス田であっても開発はこれまで通りペトロナスが担当し、国内各州へ供給するとともに、外国へ売る。


ペトロスは、ペトロナスから供給を受けて、州内で売る唯一の事業者になった。

もちろん、サラワク州が将来、それ以上の権利を求める可能性は残るが、まだ大騒ぎする段階ではないだろう。


2月17日に議会でアンワル首相が改めて、ペトロナスとペトロスの役割分担を説明した(下の記事)。


ところで、ガスの話を別にしても、サラワクは相変わらずおもしろい。

昨年、アフィン銀行の大株主となったのに続き、エアライン(航空会社)も持った。

ボルネオ島内だけでなく、外国へも航空路を開くつもりらしい。

The Edge Malaysia の2月12日の記事:

サラワク州、MASwingsの買収完了後、フルサービス航空会社エアボルネオを発表

Sarawak unveils full-service carrier AirBorneo after completing MASwings takeover






The Edge Malaysia の2月17日の記事:

ペトロスがサラワクのガス配給を引き継いだ後も、ペトロナスは既存の契約を維持する

- アンワル首相

Petronas to keep existing contracts after Petros takes over Sarawak gas distribution — Anwar


国営石油会社ペトロリアム・ナショナル社(ペトロナス)はサラワク州における既存の国内および国際契約上の義務をすべて維持すると、アンワル・イブラヒム首相は述べた。

これは、サラワク州の国営石油会社ペトロリアム・サラワク社(ペトロス)が3月1日から同州でのガス配給をアグリゲーターとして管理するようになった後も変わらない。

「この(ペトロスの)役割は、ペトロナスとその子会社に与えられた以前の承認を裏付けるものである」とアンワル首相は月曜日、議会で述べた。



先週、首相府(法務・制度改革担当)のアザリナ・オスマン・サイード大臣は議会での答弁で、ペトロナスは液化天然ガスを除く州のガス供給業者としてペトロスを認めていると明らかにした。

同大臣の説明では、ペトロナスとその子会社は、1974年石油開発法(PDA)に規定されているもの以外にサラワク州で石油事業を行うためにライセンスを取得したり、追加の手続きに従う必要はない。


その後、サラワク州の州首相アバン・ジョハリ氏が、アザリナ氏の発言は「正確とは言えない」 「だからこそ、首相との協議を続ける」とボルネオ・ポスト紙に語った。

これを見て、国内外のメディアが「連邦政府vsサラワク州」の構図を作り上げた。


サラワク州が2016年に改正した同州のガス配給条例(DGO)によると、ペトロスは同州で唯一のガス供給業者であり、サラワク州でガス配給活動に従事するすべての当事者は、DGOで規定されているように、ライセンスを申請しなければならない。


ペトロナスがその免許事業者になるかどうかは、ペトロナスとペトロスの事業がどのように重なっていくかによると見られる。


アンワル首相の答弁では、以下のことも明らかになった。

  • DGOの下では、サラワク州の国内需要のためにペトロスが1日あたり最大12億立方フィートの天然ガスへのアクセスを保証されており、将来の需要に基づいて追加供給も可能だ

  • ペトロスはまた、活動を拡大し、ペトロナスと協力する権限も与えられている





東南アジア株式新聞 2025年2月7日


マレーシアのサラワク州の挑戦ーー州営ペトロスを同州唯一のガス・アグリゲーターにするとともに、州首相都市を結んでガス供給ハブを作るーーは、ひとまず前進した模様だ。

国営石油・ガス会社のペトロナスからLNG(液化天然ガス)を除く天然ガス供給業者にペトロスを認定した。

サラワク州は今後、ペトロスを核に、州内のガス供給ハブを整備していく運びとなる。



実は、昨年12月に、首相と州首相の間で話はついた、とのニュースが流れていた。

しかし、決着の中身が明らかにされたのは1か月以上後のことだった。


Malay Mail の12月11日の記事:

アバン・ジョハリ州首相が言明、サラワク州のガス分配問題はほぼ解決、アンワル首相が解決策を発表する

Abang Johari says Sarawak’s gas distribution dispute near resolution, PM Anwar to announce formula | Malay Mail


Malay Mail の1月15日の記事:

アンワル首相が言明、サラワクの天然ガス配給に関するペトロナス・ペトロスの決議を承認、政策の曖昧さなし

PM Anwar affirms Petronas-Petros resolution on Sarawak gas distribution; no policy ambiguity | Malay Mail


だが、どういう決着か、中身が知らされなかった。

2月に入って、議会答弁でようやく大筋が明らかにされた。

おそらく州首相は(顔を立てるという意味で)説明をアンワル首相に任せたつもりだったのだろう。しかし、首相は忙しすぎて説明するのを忘れてしまった、といったところではないか。


The Edge Malaysia の2月5日の記事:

ペトロナスは、LNGを除くサラワクのガス・アグリゲーターとしてペトロスを追加ライセンスなしで認定 — アザリナ大臣

Petronas recognises Petros as Sarawak's gas aggregator, excluding LNG, without additional licensing — Azalina


国営石油会社ペトロリアム・ナショナル社(ペトロナス)は、液化天然ガス(LNG)を除くサラワク州のガス供給業者として、同州の国営石油会社ペトロリアム・サラワク社(ペトロス)を認定した。


さらに、首相府(法制度改革担当)のアザリナ・オスマン・サイード大臣によると、ペトロナスとその子会社は、サラワク州で石油事業を行うために、法律第144号で規定されている以上のライセンスを取得したり、追加の手続きに従う必要はない。


アザリナ氏は、チョン・チエン・ジェン(ハラパン・スタンピン党)への書面による議会回答の中で、これらは2025年1月7日の会談でアンワル・イブラヒム首相とアバン・ジョハリ・トゥン・オペンサラワク州首相の間で合意された主要事項であると述べた。





東南アジア株式新聞 2024年11月30日


マレーシア・サラワク州の挑戦、州営ペトロスの管理で同州4大都市を天然ガスの供給ハブに



サラワク州は11月25日、州都クチンで「サラワク・ガス・ロードマップ・サミット」を開催した。

Sarawak Gas Roadmap

外国のエネルギー関連企業や日本の総合商社などを招き、クチンを含め同州の4大都市を天然ガスの生産・供給ハブにする計画を披露しつつ、天然ガス開発の最新技術から低カーボン・ビジネスまで幅広く話し合った。


ボルネオ島にあるマレーシア最大の州は、州営の石油・天然ガス事業会社、ペトロス(Petroleum Sarawak Berhad、略称:PETROS)を同州で唯一のガス・アグリゲーター(集約・供給事業者)とする方針だ。

現在はマレーシア国営ペトロナスが石油とともに天然ガス事業も独占しており、サラワク州とペトロスはペトロナスと交渉中。

州外では反対意見が多く実現性は未知数だが、サラワク州は天然ガス・アグリゲーター事業からの収益に加え、外国からの直接投資誘致にも注力しており、それらの資金を原資に同州の経済・産業基盤を発展させることを狙っている。

  
サラワク・ガス・ロードマップのサイトより
サラワク・ガス・ロードマップのサイトより


サラワク州は以前かペトロスのガス・アグリゲーター構想を打ち出していたが、サミットを機に、クアラルンプールのメディアの間でもニュース報道が盛り上がった。


Free Malaysia Today の11月25日の記事:

Sarawak to be key natural gas supplier globally, says premier | FMT

サラワク州は、ペトロリアム・サラワク・ベルハド(ペトロス)を同州唯一のガス供給業者として迎え、世界の天然ガス供給チェーンの主要供給業者となるだろうと、アバン・ジョハリ・オペン州首相は述べた。


アバン・ジョハリ州首相は、ペトロスがサラワクの天然ガスの供給を戦略的に管理し、その潜在能力を最大限に引き出し、同州および地域の産業成長の触媒として機能していくと述べた。


ダヤック・デイリー紙によると、同氏は本日クチンでサラワク・ガス・ロードマップ・サミットを開始し、2021年の青写真は州のガスインフラとネットワークを拡大し、サラワクをガス産業の中心地にすることを目指していると述べた。


また、同氏は、このロードマップは同州にとって重要な節目であり、エネルギー安全保障と発電能力を強化するものだと述べた。


FMT記事は最後に、「アバン・ジョハリ氏は以前、いずれかの当事者がサラワク州の唯一のガス・アグリゲーターとしてのサラワク州の権利を軽視した場合、訴訟を起こす用意があると述べていた」と書いた。


ガス・アグリゲーターをペトロナスの事業から分離した場合の懸念


サラワクのペトロスがペトロナスと交渉中であることは以前から報道されてきた。


The Star の11月1日の記事:

PETRONAS: Discussions on gas distribution with Petros still ongoing | The Star

ペトロリアム・ナショナル社(ペトロナス)は、ガス分配条例の実施案についてサラワク石油会社(ペトロス)とまだ協議中であることを明らかにした。

「進行中の協議は、既存の契約上の取り決めの尊厳を維持し、投資家と顧客への約束が引き続き履行されることを確実にしながら、すべての関係者の利益と目的を一致させることを目的としている」と、昨日の声明で述べた。


一方、クチンでは、ペトロスの会長タン・スリ・ハミド・ブゴ氏が、サラワク州政府所有の石油・ガス会社が今後5年間で資本支出に約400億リンギットを割り当てると述べたと、ベルナマが報じた。

同氏は、同社は昨年、総収入が40億リンギットに達し、この数字は今後数年間で増加すると予想されていると付け加えた。

「ペトロスは現在、複数の国の大手石油会社と協力して、19件の生産分与契約に参加している。 「予想通り、これも成長するだろう」と彼はペトロスの7周年記念ディナーで語った。


サラワクの首相タン・スリ・アバン・ジョハリ・トゥン・オペン氏も同席した。

ハミド氏は、2017年8月7日の設立以来、ペトロスは統合されたプレーヤーとして成長し、石油とガスのバリューチェーン全体に積極的に参加し、サラワクの社会経済発展を推進する取り組みを合理化していると語った。



メディアからは、ペトロナスの独占事業体制を崩すことへの懸念も語られている。


Free Malaysia Today の11月26日の記事:

Sarawak and Malaysia can’t afford escalating O&G disputes | FMT

州政府によるガス集積業者としての役割の引き継ぎ要求をめぐるペトロナスとサラワク州との交渉では、冷静な判断が求められる。合意に至らなければ、州政府と国家の両方が大きな損失を被ることになるからだ。

実際、サラワク州は、州内で採掘された天然ガスの配給と販売の支配権をめぐる争いで、現在期待している以上の損失を被ることになる可能性が高いと専門家は述べている。


まず、現在国営石油会社ペトロナスが引き受けている石油・ガス(O&G)インフラへの数十億ドルの投資が枯渇する可能性が高い。


第二に、ペトロリアム・サラワクBhd(ペトロス)が州の石油・ガスアグリゲーターに任命されたとしても、業界の大手企業との取引でペトロナスほど公正な取引をすることはできそうにない。


サラワク州は、石油資源の最大生産州であるにもかかわらず、国の石油富の分配で不当に扱われているという見方を長い間抱いてきた。

連邦政府によると、国内の石油埋蔵量の60.87%がサラワク州にある。また、マレーシアの天然ガス輸出の90%近くを占めている。

しかし、サラワク州が受け取るロイヤルティは、国全体の石油収入のわずか5%に過ぎない。これは昨年の28億リンギットに相当した。



この記事は長文で、業界関係者やエネルギー開発の専門家の意見を集め、サラワク州のガス・アグリゲーター構想が目論見通りには進みそうにないことを説明している。


たとえば、巨大な国営ペトロナスがサラワクに投資してきた金額をそれより規模の小さいペトロスが賄うのは至難だ。長期的にはサラワクの資源開発が遅れることになる。

また、国営独占企業のペトロナスが国際エネルギー資本と渡り合って築いてきた現在の地位・影響力を減少させる可能性がある。これも長期的にはマレーシア連邦政府とサラワク州の両方にとって不利益だ。



この問題の終着点はまだ見えない。

企業間交渉が進展せず、連邦 ‐ 州政府間の政治問題になる可能性が残っている。

ボルネオ島側の州(サラワク、サバ)とも協力し挙国一致で経済発展をめざしているアンワル政権には頭の痛い問題だろう。



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