2024年版・生活費の高い都市ランキング、シンガポールは世界1クラス

東南アジア株式新聞 2024年6月26日

シンガポール STI

マレーシア FBM KLCI

インドネシア IDX総合

タイ

SET

香港

Hang Seng

3331.70

+0.16%

1590.95

+0.35%

6905.64

+0.33%

1319.15

+0.00%

18089.93

+0.09%

  • 東南アジア株は、小幅ながら全面高。
  • ドル円は160円の円安水準に到達。

2024年版・生活費の高い都市ランキング、シンガポールは世界1クラス、他の東南アジア都市は順位低め


近頃、東南アジアのメディアの間で、生活費の高い都市ランキングが取り上げられることが目立つ。

といっても、世界の都市ランキングの上位にいるのはシンガポールのみで、他の東南アジア都市は、世界の大都市の中では比較的生活費の安い集団に入っている。


そこから、どんな意味合いを見出すかについて、一つの答えはない。

経済成長して豊かになった人が多く住む都市の順位だ、とは言えそうにない。

この1、2年だと、高めのインフレ状態だった国が多く、物価が歪んでしまっているためだ。



さて、カンボジアのプノンペンが東南アジアで2位だと聞くと、驚く人が多いのではないか。


カンボジアのKhmer Times の6月24日の記事:

Phnom Penh ranked as 2nd most expensive city in Cost of Living City Ranking for SE Asia

(プノンペン、東南アジアの生活費が高い都市で2位にランク)


都市の生活費に関する国際調査では、カンボジアの首都プノンペンが東南アジアで2番目に生活費の高い都市にランクされました。

マーサーの2024年生活費都市ランキングでは、5大陸の226都市を評価し、各都市の住宅、交通、食料、衣料、家庭用品、娯楽など200以上の項目のコストを比較しました。

香港が総合ランキングのトップで、東南アジアの国シンガポールが2位、東南アジア・チャートのトップです。

プノンペンは東南アジアの都市の中で2位で、世界で123番目に生活費が高い都市です。


記事はこれで全文だ。

(十中八九、プノンペン在住者であるだろう)記者が、(東南アジア2位を)喜んでいるようでもあり、(生活費の高さを)悲しんでいるようでもある。


東南アジアの都市だけ取り出したランキング:

順位(前年)

    2位(2)     シンガポール

123位(132) プノンペン

129位(105) バンコク

131位(133) マニラ

157位(151) ジャカルタ

172位(156) ハノイ

178位(164) ホーチミン・シティ

183位(204) ヤンゴン

200位(180) クアラルンプール

211位(209) ビエンチャン

214位(212) ジョホール・バル


結局のところ、東南アジアの都市のうち100位以内はシンガポールだけだった。

ちなみに、東京は49位と前年から30も順位を落とした。急激な円安の効果だ。


※ コンサルタント会社のマーサー(Mercer)がまとめた『世界生計費調査-都市ランニング 2024』

Cost of Living City Ranking 2024.

世界226都市が対象。200品目の物価をドル基準で比較した。



似た調査をもう1つ。


South China Morning Post の6月25日の記事:

Singapore pips Hong Kong as world’s most expensive city to live ‘extremely well’ 

(シンガポールが香港を抜いて世界で最も生活費の高い都市に)

スイスの銀行ジュリアス・ベアによる富裕層の生活費に関する調査で、香港は1つ順位を上げて世界第2位となった。


出典は、ジュリアス・ベアのリポート:Insights | Wealth Report

Global Wealth & Lifestyle Report 2024

世界25都市が対象。富裕層のライフスタイル調査。


主なポイント

  • シンガポールは、2年連続で世界で最も生活費の高い都市として当社のレポートに挙げられ、香港が2位に続きました。

  • これらの高い順位にもかかわらず、アジアは4年間トップに君臨した後、もはや最も生活費の高い地域ではなくなりました。

  • EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)は、特にヨーロッパの都市が順位を上げ、最も生活費の高い地域になりました。

  • 全体的に、裕福な個人にとって、資産の増加、投資の増加、支出の増加、楽しみの増加という、増加の図式が浮かび上がっています。



東南アジアの都市だけ取り出すと、以下の通り。


1位(1)   シンガポール

14位(12)  ジャカルタ

17位(11)  バンコク

21位(20)  マニラ


対象都市が限られているので、少し寂しい。


2位は香港で、シンガポールと首位争いをしているのは前述の調査と同じだ。

東京は23位と前年15位から大きく落ちた。

前年でも、富裕層ライフスタイルで見たこのランキングでは、東京はバンコクやジャカルタに負けていた。


ヨーロッパや中東に対してアジアのポジションを引き下げたのは東京、バンコクあたりだったようだ。






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