IMD世界競争力ランキング2024の悲喜こもごも
東南アジア株式新聞 2024年6月19日
IMD世界競争力ランキング2024の悲喜こもごも
日本経済新聞 6月18日の記事:
世界競争力、首位はシンガポール 日本は過去最低38位
<スイスの有力ビジネススクールIMDが17日発表した世界競争力ランキングは、シンガポールが4年ぶりに首位となった。日本は38位と3年連続で過去最低を更新した。企業の生産性や効率の低さなどへの評価が落ち込んだことが主な理由となった。>
IMDの『World Competitiveness Ranking 2024』
67国・地域のうち、ベスト10には、シンガポール、スイス、デンマーク、アイルランド、香港、スウェーデン、UAE(アラブ首長国連邦)、台湾、オランダ、ノルウェーが並んだ。
東南アジア近辺だけ取り出すと、以下の通り。
シンガポール 1位(前年4位)
香港 5位(前年7位)
台湾 8位(前年6位)
豪州 13位(前年19位)
中国 14位(前年21位)
韓国 20位(前年28位)
タイ 25位(前年30位)
インドネシア 27位(前年34位)
マレーシア 34位(前年27位)
日本 38位(前年35位)
インド 39位(前年40位)
フィリピン 52位(前年52位)
東南アジア各国のメディアは18日、自国の躍進や凋落を報じた。
首位のシンガポールでは、首位を取り戻したことが淡々と報じられた。
The Strait Times
S’pore reclaims top spot in world competitiveness ranking after three years
マレーシアは、タイとインドネシアより下であることを嘆いた。
Malaymail
Malaysia falls to 34th in IMD World Competitiveness Ranking, now below Thailand and Indonesia
インドネシアは、マレーシアを上回ったことを喜んだ。
Jakarta Globe
IMD Report: Indonesia Surpasses Malaysia, Ranks 27th in World Competitiveness Ranking
よほど嬉しかったらしく、インドネシアでは19日に、今度は、英国と日本に勝ったことを喜んだ。
同じJakarta Globe
Indonesia Beats UK, Japan in World Competitiveness Ranking
株式市場では、こうしたセンチメントは軽視できない。
シンガポールと香港の株式市場は上げて、貫録を見せた。
マレーシア株は、落胆が反映された。
ーーなどと言うのは、言い過ぎだろうか。
猛反省すべき日本では、日経平均株価が+0.23%と、のんきに上げた。
6月23日追記
マレーシアのザフルル貿易産業相は6月23日、Xに以下の投稿をした。
「マレーシアのIMD競争力順位は、2025年は今年より上昇すると政府は確信している。ハイテク製品の輸出増加によって……」
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ザフルル大臣の6月24日のX投稿 |
(もっと順位が下だった)日本の大臣もこのくらい強気な発言をしてほしいものだ。
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