イオンFS、ベトナムのSeABankへ子会社譲渡契約の無効を通知
東南アジア株式新聞 2025年6月9日
イオンFS、ベトナムのSeABankへ子会社譲渡契約の無効を通知
イオンフィナンシャルサービス(イオンFS)が6月6日、以下の発表をした。
6月6日の発表:
当社連結子会社となった
Post and Telecommunication Finance Company Limited(ベトナム)にかかる
持分取得買収前の不適切な会計処理の発覚について
イオンフィナンシャルサービス株式会社(以下、当社)が、2023 年 10 月に
Southeast Asia Commercial Joint Stock Bank(以下、SeABank)と締結した
ベトナムのファイナンス会社である Post and Telecommunication Finance Company Limited(以下、PTF)の
持分譲渡契約(以下、本持分譲渡契約)について、
契約締結前の開示 情報に実態と大きく乖離する会計情報が含まれていたことが発覚しました。
このため、SeABank に当該契約の無 効を主張した通知を送付したことをお知らせいたします。
イオンFSは、2025年2月3日に、ベトナムのSeABankからその子会社
Post and Telecommunication Finance Company Limited(PTF)を買収した。
買収後の経営統合(PMI)プロセスにおいて、
「持分取得前の時点において PTF で不適切な会計処理が行われて いた事実が明らかに」なった。
そこで、
「速やかに現地外部弁護士の助言を得て事実調査を実施し、
2025 年6月6日、SeABank に対して本持分譲渡契約の無効を主張いたしました」。
ベトナムで法的手続きを進め、譲渡契約の無効と費用返還、損害賠償などを求めていく、
と発表文に書かれている。
イオンFSの 買収時(2月4日)の発表文によると、
ベトナムは、平均年齢が若く今後も経済成長が見込まれており、
イオングループではベトナムを海外 戦略の重要国と位置付け、小売業の店舗網も拡大しております。
このような市場において、当社は、2008 年に ACS Trading Vietnam Co., Ltd.を設立以来、
現地で家電や二輪車等の自社割賦販売を中心とした 事業を展開し、
お客さまの暮らしに密着したサービスの提供に取り組んでまいりました。
2024 年 10 月 には、ベトナムにおけるイオングループ共通ポイント「WAON POINT」サービスを
開始しております。
この度、現地でファイナンス事業を展開する PTF を子会社化したことで、
個人向けローンを始めクレ ジットカードの発行など提供する商品・サービスの
ラインナップを拡充し、
イオングループ一体となっ てベトナムにおけるイオン生活圏を拡大してまいります。
SeABankはベトナムの上場金融会社
Southeast Asia Commercial Joint Stock Bank (SeABank) は、
1994年設立でハノイに本社を置く。(ホーチミン証取 HOSE:SSB)
6月7日の以下を発表した。
特別情報公開
2025年6月6日、SeABank はイオンから初めてこの問題について聞きました。
SeABankはイオンの一方的な情報公開に非常に驚きました。
このため、SEABANkはイオンに対し、協力と法遵守の精神をもって、
できるだけ早い機会に2社間の正式な会議を設けることを求めました。
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SeABankの発表(6月7日) |
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