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企業研究|シンガポール航空(Singapore Airlines/SIA、SGX:C6L)[更新]

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企業研究|シンガポール航空(Singapore Airlines/SIA、SGX:C6L) シンガポールのナショナルフラッグ・キャリア、子会社にLCCの Scoot がある  1947年: マレーシア・シンガポール航空として設立 1972年: シンガポール航空として独立 スターアライアンスのメンバー 機内食やサービスの質に定評、充実したマイルプログラム: KrisFlyer    SIA株の1年間(SGX公式サイトより) 東南アジア株式新聞 2025年7月30日 第1四半期(6月末まで)、増収だが大幅減益 シンガポール航空(SIA)が7月28日に発表した第1四半期(6月末まで)の業績は、 増収だったが、大幅減益となった。 7月28日の発表 SIAグループ、厳しい事業環境下でも堅調、第1四半期営業利益4億500万ドル シンガポール航空とスクートは、堅調な航空需要の中、過去最高の旅客数を達成 業界全体の供給力増加により旅客単価は低下したが、インフレ圧力による燃料以外 のコスト上昇が燃料価格の低下を相殺 利息収入と関連会社損失の減少により、純利益は59%減少 SIAグループは、強固な基盤、戦略的取り組み、そして規律あるコスト管理を 通じて、引き続き困難な状況を乗り越える態勢を整えている 2025/26 会計年度第1四半期(2025年6月末まで)(単位:百万ドル) 総収益:4,790 (前年同期比 1.5%増) 営業利益:405(前年同期比 13.8%減) 純利益:186(前年比 58.8%減) 業績発表では、見通し(Outlook)として以下のことを書いている。 2025/26年度第2四半期は、夏季のピークシーズンのため航空旅行需要は堅調に推移。 しかし、航空業界は依然として不安定な事業環境に直面しているので、 SIAグループは、需要パターンの変化に機敏かつ積極的に対応する。 貨物分野では、関税引き上げにより、予測不可能で不確実な需要が生じている。 SIAは、今後もキャパシティを調整し、新たな機会を捉えていく。 SIAは、強固なバランスシート、デジタル能力、そして優秀な従業員という 強固な基盤により、業界をリードする地位を維持する態勢が整っている。 東南アジア株式新聞 2025年5月16日 2024/25 会計年度(2025年3月末まで)通年で最高の純利益 シンガ...

マレーシア国家半導体戦略の開始から1年

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  マレーシア国家半導体戦略の開始から1年 東南アジア株式新聞 2025年7月29日 ASEAN半導体サミット2025(主催:マレーシア投資貿易産業省・マレーシア半導体産業協会)が 7月24日に開催された。 アンワル首相が登壇し、「国家半導体戦略(NSS)」開始から1年の成果を報告した。 NSSは、2024年5月、アンワル政権が発表した半導体産業育成政策だ。 下流部門に特化して育成してきた マレーシアの半導体産業を上流まで拡大し、 グローバル半導体ハブにするのが目標だ。     半導体サミットについてのアンワル首相のX投稿(7月24日) 7月24日の アンワル首相のキーノートスピーチ (首相府の発表): ちょうど1年ほど前、私はマレーシアの国家半導体戦略(NSS)を発表しました。 NSSでは、社会全体の利益のために技術を推進し、マレーシアをASEAN諸国と共に世界の半導体産業における 主要パートナーとして位置付けるという目標を掲げました。 それ以来、多くの変化がありました。世界的な関税情勢は、輸出規制の強化と技術自立への圧力の高まりに加え、 より不安定で予測不可能なものとなっています。 このように変化する環境において、NSSはマレーシアの長期的な経済的および地政学的グローバルポジション を強化する上で、これまで以上に重要になっています。 このスピーチで首相は、NSS開始から1年が経過した現在までの主要な成果を披露し、 今後の最重要目標と支援策を説明した。 主要な成果 2025年3月時点で、630億リンギット以上の投資を確保した。 注目すべきプロジェクト Carsem社のAI向け先進パッケージング NXP社の半導体製品 Infineon社の200mmシリコンカーバイド(SiC)パワーファブ Syntiant社のMEMSマイクとセンサー Plexus社のプリント回路基板の製造・再生事業 マレーシアには現在、半導体バリューチェーン全体で少なくとも13社の国産企業がある。 Carsem、Inari、Pentamaster、ViTrox、Kelington、OppStar、SkyeChip、Infinecs、Experioなど CREST(通商産業省傘下の機関)とHRD-Corp(人材省傘下の機関)が、 2025年から2030年にかけて半導体産業向けの強固な技術系人...

企業研究|CKハチソン(CK Hatchison Hodings Limited、HKEX:1)[更新]

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企業研究|CKハチソン(CK Hatchison Hodings Limited、HKEX:1) 香港拠点、ケイマン登記の複合企業 李嘉誠(Li Ka-shing)氏が1971年に長江実業を設立 2015年、長江実業とグループ企業のハチソン・ワンポアが合併     CKハチソン株の1年間(HKEX公式サイトより) ハチソンのパナマでの港湾事業、買い手に中国本土の投資家が参加へ 東南アジア株式新聞 2025年7月28日 ハチソン・ポート・ホールディングスは7月28日に、パナマでの港湾事業の売却について、 「中国本土の首相戦略投資家」を招くと発表した。 米ブラックロック主導のコンソーシアムへの売却について中国政府の反対に配慮するための 措置とみられる。 ハチソンの7月28日の発表: ハチソン・ポート・グループに関わる取引に関する内部情報 本発表は、CKハチソン・ホールディングス・リミテッド(当社)の取締役会が、香港証券取引所における 証券上場規則第13.09条(2)項(a)及び証券先物取引条例(香港法第571章)第118部に基づく内部情報規定に 基づき行うものです。 当社は、2025年3月4日付の発表において言及した、当社グループとコンソーシアム間の独占交渉期間が 終了したことをお知らせします。 当該期間満了後も、当社は、中国本土の主要戦略投資家をコンソーシアムの主要メンバーとして招聘すること を目指し、コンソーシアムのメンバーと協議を継続しています。 コンソーシアムの構成員構成および取引構造(新契約)の変更は、関係当局の承認を得るために必要となります。 当社グループは、新契約の実現に必要な協議期間を確保する意向です。 当社は、関係当局の承認を得られない取引は進めないことを複数回表明しています(当社の過去の発表を ご参照ください)。 新たな取決めに関する協議が円満に終了するかどうかは不確実であるため、 投資家の皆様は当社の証券を取引する際には慎重になる必要があります。 (以下、略) 7月17日のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事によると、 中国政府が、中国の海運会社COSCOが株式を取得しない場合、売却を阻止すると警告しているそうだ。 3月20日の発表: 2024年12月31日までの会計年度の業績 RESULTS FOR THE YEAR ENDED 31...