ASEAN諸国は新たな友好関係作りを急ぐ【更新】

 

ASEAN諸国は新たな友好関係作りを急ぐ【更新】

2025年中盤、トランプ米大統領の政策変更が貿易や地政学上の世界秩序を変えつつある。

東南アジア諸国は新たな友好関係作りを急ぎ、首脳外交が活発だ。



インドネシア、EUと新しい経済協力協定を締結へ


インドネシア国営アンタラ通信の7月13日の記事;

インドネシアとEU、包括的経済パートナーシップ協定へ

インドネシア・欧州連合(EU)包括的経済連携協定(IEU-CEPA)の交渉が10年を経て正式に終結した。

インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領は、日曜日にベルギーのブリュッセルで、欧州委員会の

ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長との共同記者会見でこの発表を行った。

プラボウォ大統領は、「本日、画期的な進展がありました。10年間の交渉を経て、包括的経済連携協定、

つまり基本的には自由貿易協定を締結することができました」と述べた。

スビアント大統領は、両者が協定のあらゆる側面について合意に達したことを確認した。



EU の7月13日の声明:

EUとインドネシアはCEPAの政治合意により開放性とパートナーシップを選択


本日、ブリュッセルにおいて、フォン・デア・ライエン欧州委員長と

インドネシア共和国のプラボウォ・スビアント大統領は、包括的経済連携協定(CEPA)について

政治合意に達しました。

これは、マロシュ・シェフチョビッチ欧州委員とアイルランガ・ハルタルト調整大臣による2025年9月までの締結に向けた重要な節目となります。

欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、

「欧州とインドネシアは、開放性、パートナーシップ、そして繁栄の共有という道を選んでいます。

この協定は新たな市場を開拓し、両国のビジネスにさらなる機会をもたらすでしょう。

また、欧州のクリーンテクノロジーと鉄鋼産業にとって不可欠な重要原材料のサプライチェーン強化にも

貢献するでしょう。私は、協定の迅速な締結を期待しています。」と述べました。


CEPAが締結されれば、インドネシアとEUにとって、貿易と投資の促進、サプライチェーンの強靭性の強化などが期待される。


人的交流を支援するため、欧州委員会はインドネシアに対し、ビザ・カスケード制度を採択した。これにより、数次入国ビザの取得がより迅速かつ容易になる。

このほか現時点で共通テーマとなっているのは、クリーンエネルギーへの移行の分野での協力だ。



インドネシア大統領のX投稿(7月13日):

ブラジルへの国賓訪問を終えた後、ベルギー王国への国賓訪問を継続しました。

今回の訪問中、インドネシアと欧州連合(EU)間の協力拡大について、欧州委員会委員長@vonderleyenと

重要な会談を行う機会を得ました。

我々は、両国間の持続可能な貿易と投資のさらなる機会を創出するため、包括的経済連携協定(CEPA)を

深化させることに合意した。

欧州連合(EU)は、教育や多国間関係といった戦略的分野への支援を示すため、インドネシア国民の訪問を

促進するシェンゲン協定に基づくビザ政策を導入しました。

この措置により、インドネシア国民の訪問が容易になり、信頼と連携に基づくパートナーシップが強化されます。

この会合において、私はまた、将来の世界の繁栄のために、欧州連合がインドネシアとASEAN地域の経済発展に

さらに積極的な役割を果たせるよう強く期待する旨表明しました。

ベルレモンビル、ブリュッセル、2025年7月13日。


  
プラボウォ大統領のXへの投稿(2025年7月13日)
プラボウォ大統領のXへの投稿(7月13日)


関連記事:インドネシア、EUと包括的経済連携協定(IEU-CEPA)を締結


東南アジア株式新聞 2025年7月4日


シンガポール首相、カンボジアへ

The Straits Times の7月2日の記事:

シンガポールとカンボジア、再生可能エネルギー、炭素市場、農産物貿易における協力を拡大

シンガポールとカンボジアは、外交関係樹立60周年を迎えるにあたり、再生可能エネルギー、

高品質炭素クレジット、食品貿易など、複数の分野で協力を深めていく。

ローレンス・ウォン首相は7月2日、カンボジアの首都プノンペンでこの発言を行った。

これは、ウォン首相によるASEAN加盟国首脳への一連の訪問の最新のものとなる。

​​カンボジアのフン・マネ首相主催の平和宮での昼食会で、ウォン首相はマネ首相の訪問招待に感謝の意を表し、

両国関係は過去60年間、ますます強固なものとなってきたと述べた。


具体的なプロジェクトとして強調されたのは、エネルギー分野の協力だ。

シンガポールがカンボジアから再生エネルギー電力を輸入する。

2045年までのASEAN電力網接続計画と連携し、送電網を築いていく計画だ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マレーシア首相、イタリア、フランスへ


The Star の7月4日の記事:

イタリア、マレーシアに81億3000万リンギットを投資予定

マレーシアは、アンワル・イブラヒム首相のローマへの3日間の公式訪問を受け、

イタリアの様々な分野から81億3000万リンギット相当の潜在的投資の確保に成功した。

首相は、両国間の経済協力の重要性を強調するとともに、マレーシアは東南アジア地域におけるイタリアにとって重要な市場であると述べた。

「2回の会談を通じて確保された潜在的投資は合計81億3000万リンギットに上ります。」

「石油化学、機械・設備、電気・電子、サービス、そして石油・ガスなど、多岐にわたる分野にわたります」と、

アンワル首相はフランスのパリに向けて出発する前の記者会見で述べた。


7月3日に、両国産業界のイベント Malaysia-Italy Economic Partnership Roundtable が開催され、両国の産業界のビジネスリーダー100名以上が集まった。


イタリアのメローニ首相と首脳会談では、アンワル首相はメローニ首相をマレーシアに招待した。



マレーシア首相のX投稿(7月4日):

ローマでの最終日は、ジョルジャ・メローニ首相との有意義な会談で終わり、両国の国民の進歩と福祉のために

戦略的協力を拡大するという共通の決意が強化されました。


会議後、私とマレーシア代表団は、エマニュエル・マクロン大統領の招待ですぐにフランスのパリへの旅を続け、

ここでマレーシアの在外住民と会う機会も得ました。


    
アンワル首相のX投稿(2025年7月4日)
アンワル首相のX投稿(7月4日)


7月5日追加


7月4日、パリで開催された公式式典で、マレーシアとフランスは、防衛、経済、技術分野における二国間関係強化の一環として、3つの重要文書に署名した。


署名された協定の中には、マレーシア企業マラコ社とフランス企業カレスター社間のレアアース事業協力の覚書もある。

また、マレーシア航空がエアバスのワイドボディ機を20機購入する契約もした。



マレーシア首相のX投稿(7月5日):

マクロン大統領とは率直かつ建設的な議論を行い、航空宇宙、クリーンエネルギー、教育といった主要分野

におけるマレーシアとフランスの関係強化に向けた共通のコミットメントを再確認しました。

また、ガザ問題に対するマクロン大統領の原則的な姿勢を歓迎しました。

これは、マレーシアが一貫して民間人に対する暴力やあらゆる形態の二重基準を拒否してきた姿勢と

合致するものです。

真のパートナーシップは、単なる取引ではなく、信頼、相互尊重、そして共通の価値観に基づくものでなければ

ならないという点において、私たちは一致しています。

私はマクロン大統領をマレーシアに招き、二国間、ASEAN内、そしてグローバルなプラットフォームにおける

より深い協力関係の構築を目指しました。

🇲🇾🇫🇷

  
アンワル首相のX投稿(2025年7月5日)
アンワル首相のX投稿(7月5日)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


インドネシア大統領、サウジアラビアへ


Jakarta Globe の7月3日(木)の記事:

プラボウォ大統領、サウジのMBS皇太子との交渉で270億ドルの事業取引を獲得

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(MBS)皇太子兼首相は、現地時間水曜日、

ジッダにある宮殿でプラボウォ大統領を接待し、会談を行った。

プラボウォ大統領はジッダへの出発に際し、二国間経済関係の深化を念頭に置いていた。

首脳共同声明によると、サウジとインドネシアの企業が同日、一連の取引に調印し、

プラボウォ大統領が手ぶらでジャカルタに戻るつもりはなかったことを証明した。

共同声明には、「双方は、今回の訪問中に民間機関間で約270億ドル規模の合意および覚書(MOU)が締結された

ことを歓迎する」と記された。

「(これらには)クリーンエネルギー、石油化学産業、航空燃料サービスなどが含まれており、

高度な経済連携に向けた双方の意欲を反映しています」


インドネシアとサウジアラビアは2023年に、最高調整評議会(Supreme Coordination Council)を

設置することで合意した。

今回の首脳会談は評議会の枠組み内で行われた。


経済協力のほか、インドネシア側からの巡礼旅行の改善や中東情勢について意見が交わされた

と報道されている。


インドネシア大統領のX投稿(7月3日):

サウジアラビア王国を訪問した際、栄誉礼隊に付き添われたムハンマド・ビン・サルマン・アル・サウード

首相殿下から温かい歓迎を受けました。

この会合において、インドネシアとサウジアラビアは、経済、投資、エネルギー分野における戦略的パートナー

シップの強化へのコミットメントを再確認しました。

また、インドネシア・サウジアラビア最高調整評議会(DKT)の今後のガバナンスの枠組みを盛り込んだ議事録に

署名しました。

さらに、人道支援の配分における相乗効果を強化し、ガザ地区の同胞への復興支援を行うことで合意しました。

私たちは引き続き世界平和を守り、国際的な安定と安全の維持に貢献することをお約束します。

アル・サラーム宮殿、ジェッダ、

サウジアラビア王国、2025年7月2日。

   
プラボウォ大統領のX投稿(2025年7月3日)
プラボウォ大統領のX投稿(7月3日)




東南アジア株式新聞 2025年6月23日

ASEAN諸国は新たな友好関係作りを急ぐ、米国のイラン攻撃を横目に

先週末、インドネシア大統領はロシアを訪問し、両国関係を戦略的パートナーシップへ格上げした。

シンガポール首相は22日から中国を訪問中。

マレーシア首相は23日、韓国首相と電話で関係強化を話した。

ASEAN首脳の訪ロや訪中は予定されていたものだが、

世界情勢の変化・緊迫化によって各国は新たな友好関係作りを迫られている。


6月22日(米時間、未明)に米国がイランの各施設を攻撃した。

米政府は「イランの核兵器計画への攻撃であり、イランへの攻撃ではない」と主張している。

だが、外国領土を宣戦布告なしに攻撃した事実は重い。

(米国はイランに直前に核施設を攻撃すると伝えたという報道もあるが、宣戦布告ではない)

その後、イランはイスラエルへミサイルを撃ち、報復として米国基地を攻撃する可能性を公言した。

中国やロシア、それにイスラム教の国々は米国の攻撃を非難している。


米・西欧・イスラエル対イラン(イスラム世界)の構図ができあがる可能性が高まる中、

ASEAN主要国は米中関係だけを気にしている余裕はなくなってきた。


6月24日追記

24日、トランプ米大統領は「イスラエルとイランの停戦が成立した」と宣言したことで、

金融市場は一気にリスクオンへ戻った。

後に、イスラエルとイランが一時停戦を認めた。

長く続けば良いのだが・・・




シンガポール首相が訪中


シンガポール首相のX投稿(6月23日):

中国公式訪問開始のため北京に到着し、賀栄(He Rong)司法大臣に温かく迎えられました。

今後の予定も目白押しで、中国との長年にわたるパートナーシップをさらに深める機会となることを

楽しみにしています。


ウォン首相のX投稿(6月23日)


CNAの6月22日の記事:

ローレンス・ウォン氏、首相として初の訪中、北京で李強氏・習近平氏と会談へ


ローレンス・ウォン首相は6月22日から26日まで中国を訪問し、北京で中国の李強首相と習近平国家主席と

会談する。

ウォン氏にとってシンガポール首相として初の中国訪問となり、両国はシンガポールと中国の

外交関係樹立35周年を記念します。

「これは両国の首脳が二国間問題だけでなく、地域・国際情勢についても意見交換する機会でもある」と、

首相官邸は6月22日(日)の声明で述べた。


ウォン首相は中国首脳と会談するほか、天津で世界経済フォーラム(WEF)のニュー・チャンピオン年次総会(通称サマー・ダボス)に出席しる予定だ。


今回の訪問には、ビビアン・バラクリシュナン外相、グレース・フー持続可能性・環境相兼貿易関係担当相、ジェフリー・シオウ運輸相代行兼財務担当上級政務官が同行している。



6月24日追記

世界的な混乱の中、シンガポールと中国の関係はこれまで以上に重要:ウォン首相

北京:ローレンス・ウォン首相は6月24日(火)、世界的な混乱と不確実性の時代において、

シンガポールと中国の関係はこれまで以上に重要になっていると述べた。


人民大会堂で習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したウォン首相は、両国はより緊密な関係を築き、

地域および多国間のプラットフォームで協力していくために協力できると述べた。


この記事には、以下のような発言の引用がある。

ウォン首相:

「前任者たちが築いてきた強固な基盤の上に、習近平国家主席との緊密で良好な理解と信頼関係を

今後も構築し、両国の関係をさらに緊密にしていきたいと考えています」

習主席:

「変化と混乱が絡み合う現在の国際情勢を前に、中国はシンガポールとの戦略的意思疎通を強化し、

協力を強化し、共に課題に立ち向かい、両国の人々にさらなる利益をもたらすことを望んでいます」



ウォン首相と李強(リー・チャン)首相の会談の成果

シンガポール外務省の発表

会談後、ウォン首相と李首相は、以下の成果文書の署名に立ち会いました。

a. シンガポール共和国法務省と中華人民共和国司法省間の法律人材育成に関する覚書(MOU)

b. シンガポールと中国間の高官交流プログラムの設立を共同で検討するための意向書(LOI)

c. シンガポール共和国外務省と中華人民共和国中国国際開発協力署間の第三国研修プログラム開発に関する意向書

d. シンガポール知的財産局と中華人民共和国国家知識産権局間のデータ交換協定




マレーシアは韓国と電話首脳会談+欧州4か国とFTA


The Edge Malaysia の6月23日の記事:(中身は国営ベルナマ通信と韓国聯合ニュース)

アンワル氏と李氏、マレーシアと韓国の協力拡大と自由貿易協定について協議


韓国大統領府によると、アンワル・イブラヒム首相と李在明(イ・ジェミョン)大統領は月曜日、

自由貿易協定(FTA)締結に向けた努力を含め、「互恵的かつ実質的な」形で二国間協力を拡大するため

協力することで合意した。


聯合ニュースによると、両首脳は同日早朝に行われた初の電話会談でこの合意に達し、

韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の戦略的パートナーシップをさらに発展させることへの期待を表明した

と、カン・ユジョン大統領報道官が記者団に語った。


カン報道官は、「両首脳は、貿易、投資、インフラ、デジタル・トランスフォーメーション、グリーン成長、

防衛など、幅広い分野において互恵的かつ実質的な協力をさらに拡大するため協力することで合意した。

特に、韓国・マレーシア自由貿易協定(FTA)の年内締結を見込んでいる」と述べた。


マレーシアと韓国は国交樹立65周年だという。


6月24日追記

マレーシアは23日に別の仲間づくりも発表した。


The Edge Malaysia の6月23日の記事:

マレーシア、欧州4か国とFTAに署名


マレーシアは、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟4カ国(スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン)と自由貿易協定(FTA)を締結した。

投資貿易産業省(MITI)は6月23日(月)の声明で、この協定はマレーシアにとって18番目の協定となり、欧州連合(EU)全体との自由貿易協定交渉の迅速化につながると述べている。


この協定の対象は、物品、サービス、投資、知的財産権、通関手続きの円滑化、競争政策、衛生植物検疫措置、貿易と持続可能な開発、政府調達、経済協力。


FTA発効後、マレーシアからEFTA加盟4カ国への輸出品の90%以上が無税でアクセス可能となる。




イスラム教徒国の連帯が浮上、反イスラエル鮮明に


マレーシアの NST Online の6月23日の記事(中身はイスタンブール発AFP通信):

イスラム諸国、イスラエルにイランに対する「侵略」停止を要請


イスラム協力機構(OIC)加盟国の外相らは、イスラエルに対し、イランへの「侵略」を停止するよう強く求めた。

米国によるイランの核施設への攻撃については言及しなかった。


宿敵であるイスラエルとイランは、6月13日、イスラエルがイランが核爆弾を保有しようとしていると主張し、

壊滅的な空爆を連続して開始し、軍の最高司令官や科学者を殺害して以来、戦争状態にある。

イランは直ちに報復し、それ以来、両国は激しい攻撃を続けている。

外相らは「イスラエルによるイラン・イスラム共和国への侵略を断固として非難し、

イスラエルの攻撃を緊急に停止させる必要性を強調し、

この危険なエスカレーションに対する強い懸念を表明する」とOICの声明で述べた。


イスラム協力機構(OIC)には、イスラム教徒が多数派の57か国が参加している。

ちょうど6月21、22日の日程でイスタンブールで外相会議を開いていた。


インドネシアとマレーシアの外相はそれぞれ、現地で取材を受け、

OIC共同声明と同様、米国への直接言及は避け、イスラエルの軍事行動を批判した。


今後、米国によるイランへの軍事攻撃がエスカレートすると、

インドネシアやマレーシアは「反イスラエル」だけではすまない立場に追い込まれる可能性がある。

両国とも米国との関税交渉が終盤だ。そこに頭の痛い問題が加わった。



マレーシア首相の6月24日のX投稿:


私は先ほど、イランとイスラエルのシオニスト政権間の紛争の最新状況について、

イラン・イスラム共和国のマソウド・ペゼシュキアン大統領と電話で話を終えたところです。


マスード大統領は、イスラエルがパレスチナとイランの主権領土への攻撃を停止することを条件に、

イランは軍事行動を停止し、平和を歓迎する用意があると明言しました。

また、他のイスラム諸国が偏った言説に影響されず、イランの報復の真の文脈を理解できるよう、

この立場を他のイスラム諸国に伝えるよう、私の仲介を要請しました。


マレーシアは、イスラエルによるガザ地区とイランへの攻撃を強く非難する立場を明確に改めて表明します。

これらの攻撃により、一般市民だけでなく、軍の最高幹部やイランの科学者も命を落としました。

この行為は、人道の限界と国際法の原則を逸脱するものです。


この紛争勃発以来、マレーシアは暴力は解決策ではないという立場を一貫して示してきました。

しかし、普遍的正義の枠組みにおいて、イランが国家主権を侵害するあらゆる形態の侵略に対処する権利を

認めています。

世界がイスラエルの強さを認めながら、イランの正当な自衛権を否定するのは、偽善的です。


マレーシアはまた、正義と主権の条件が満たされる限り、米国とイスラエルを含むすべての当事者と

平和的な道を模索するというイランの決意を歓迎します。

マレーシアは、長期にわたる紛争を回避するための努力と努力として、交渉と外交を通じてのみ

包括的な解決を達成できると確信しています。


アンワル・イブラヒム


   
アンワル首相のX投稿(2025年6月24日)
アンワル首相のX投稿(6月24日)






関連記事:

コメント

このブログの人気の投稿

建設途上で破産したニセコ高級ホテル La Plume、アジア系資本とは

NTT東が出資したインドネシアのSURGEグループの通信インフラ会社

ASEAN首脳会議 マレーシア 2025 [更新]