日興アセットが出資したチョコレートファイナンス
日興アセットが出資したチョコレートファイナンス
東南アジア株式新聞 2025年7月26日
7月24日に、日興アセットマネジメントがシンガポールのチョコレートファイナンスという
金融サービス会社と出資を含めた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
日興アセットとチョコレートファイナンス(シンガポール)、 戦略的パートナーシップを締結
日興アセットマネジメント株式会社(日興アセット)は、シンガポールを本拠に
いわゆる “ネオバンク”と呼ばれる金融サービスを展開し、フィンテック・グループ「Chocolate Finance」
(チョコレートファ イナンス)を運営する「Chocolate Pte. Ltd.」(チョコレート Pte 社)と、
2025 年 7 月 24 日付にて戦略的パート ナーシップを締結しました。
このパートナーシップにより、日興アセットはチョコレート Pte 社の株式を一部取得するとと もに、
チョコレートファイナンスの日本を含む主要市場における事業拡大を支援します。
また、両社間において個人投 資家向けサービス分野における知見の共有が可能となります。
![]() |
| チョコレートファイナンスの公式サイトより |
チョコレートファイナンスとは?
チョコレートファイナンスの運用会社は2022年設立で、シンガポール投資管理庁(MAS)から
認可を受けたロボアドバイザーだ。
創業者は、2017年に生命保険会社Singlifeを創業した Walter De Oude氏だ。
チョコレートファイナンスのアプリは、個人が簡単に貯金するためツールだ。
背景では、チョコの運用会社が短期の投資適格債券ファンドに投資している。
ファンドに投資する資金が集まりやすいように、トップアップ(入金)に有利な金利を付けている。
シンガポール・ドルなら、最初の2万Sドルまで年率3%、
米ドルなら、最初の2万米ドルまで年率4.3%の金利が付く。
それ以上の金額に達すると、運用実績に応じたリターンが付く(通常のファンドのように
目標リターンが表示されている)。
公式サイトに書かれている宣伝文句は以下のようなものだ。
難しい基準なし。トップアップしてリターンを確認するだけ。
いつでも引き出し可能。
最低金額なし。
セキュリティを最優先にしている。
だが、弱点がある。
2025年3月10日、チョコレートファイナンスは即時引き出しに制限をかけた(Straits Times報道)。
一斉に引き出されて投資資金が激減すると運用できなくなるためだ。
それゆえ「いつでも引き出し可能」は100%確実ではないと思っておくほうが良い。
だが、その後は、そうしたニュースになることなくチョコのサービスが継続されている。
日興アセットとの提携で、日本でも同じサービスをするかどうかは不明だ。
チャコレートファイナンスの7月25日の発表:
チョコレートファイナンス、地域成長を促進するために1500万ドルのシリーズA+資金調達
Chocolate Financeは設立1周年を迎え、本日、2つの重要なマイルストーンを発表しました。
1,500万米ドルのシリーズA+資金調達ラウンドの成功と、香港での事業運営に関する規制当局の承認取得です。
これらの成果は、Chocolate Financeの革新的な製品提案、継続的な市場成長、堅固なビジネスモデル、
そしてシンガポールドルと米ドルの余剰資金貯蓄のための強化されたソリューションを通じて
ユーザーを支援するという揺るぎないコミットメントを改めて示すものです。
香港でも事業の認可を得たそうだ。

コメント
コメントを投稿