企業研究|ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands Corp.、NYSE: LVS)

 

企業研究|ラスベガス・サンズ(Las Vegas Sands Corp.、NYSE: LVS)


  • 1988年設立の米国ラスベガス本拠のカジノ・リゾート会社

  • 2004年、サンズ・マカオを開業

  • 2007年、ザ・ベネチアン・マカオを開業

  • 2010年、シンガポールにマリーナベイ・サンズを開業

  • 2021年、ザ・ベネチアンなどラスベガス事業を売却し、アジアに事業の中心を移した


     
LVS株の1年間(2025年7月16日、NYSE公式サイトより)
LVS株の1年間(NYSE公式サイトより)



マリーナベイ・サンズに新ホテルタワー


ラスベガス・サンズの7月16日の発表:

サンズ、シンガポールで新たな超高級開発プロジェクトを着工

サンズは本日、シンガポールで80億米ドル規模の超高級リゾートとエンターテインメント施設を新たに建設し、

画期的な節目を迎えました。

これにより、サンズの地域におけるプレゼンスが拡大し、シンガポール共和国の未来へのコミットメントが

強化されます。

式典には、シンガポールのローレンス・ウォン首相兼財務大臣、

グレース・フー持続可能性・環境大臣兼貿易関係担当大臣、

サンズの共同創業者であるミリアム・アデルソン博士、サンズの会長兼最高経営責任者(CEO)

ロバート・ゴールドスタイン氏、

そしてサンズの社長兼最高執行責任者(COO)であるパトリック・デュモン氏が出席しました。



総工費は「80億米ドル規模」。

2030年末までに完工し、2031年第1四半期に開業する予定だ。


新プロジェクトの核となるのは、570室のスイートを備えた55階建てホテルタワーだ。

既存のマリーナベイ・サンズの57階建てタワーとほぼ同じ高さになる。


既存のサンズは、屋上の、インフィニティ型プールがある「スカイパーク」が有名だが、

新ホテルタワーの屋上は「スカイループ」と名付けられている。

スカイループ:

  • 下層には、展望台、高級レストラン、屋上庭園

  • 上層には、インフィニティ型プール、プライベートカバナ(プールに面した客室)、


新ホテルタワーには新カジノ・フロアも設置される。

ホテルタワーに隣接して、15,000席を擁する最新鋭のアリーナも建設される。

国内外のツアー公演、コンサート、大規模ライブイベントなどを開催する予定だ。


  
ラスベガス・サンズ発表文に付属の完成予想画像(左が新ホテルタワー)
発表文に付属の完成予想画像(左が新ホテルタワー)



発表の前日、地元の有力新聞 The Straits Times はサンズ社長のインタビュー記事を掲載した。

この記事には、Sands 提供の完成予想画像(上記以外)が付いている。


The Straits Times の7月15日の記事:

経済の逆風はマリーナベイの新開発の見通しを弱めない:ラスベガス・サンズ社長

マリーナベイ・サンズ(MBS)の親会社であるラスベガス・サンズの社長兼最高執行責任者(COO)である

デュモン氏は、「私たちは10年、20年というスパンで考えています」と述べた。

「東南アジアには、起業家精神と向上心を持ち、懸命に働き、ビジネスで成功を収めている若者が

たくさんいます。

そして、そうした成功が実現するにつれ、彼らはユニークで贅沢で憧れの的となるものを消費し、

体験したいと考えているのです。」






4月25日の発表:

2025年第1四半期の業績

2025年3月31日終了の四半期


  • 純収益28億6,000万ドル、純利益4億800万ドル

  • 連結調整後物件EBITDAは11億4,000万ドル

  • マカオ調整後物件EBITDAは5億3,500万ドル

  • マリーナベイ・サンズの調整後物件EBITDAは6億500万ドル

  • LVSは普通株式4億5,000万ドルを自社株買い

  • LVS取締役会は自社株買いの承認額を20億ドルに増額


   
ラスベガス・サンズ発表資料より作成
発表資料より作成








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