[ADB成長率予測2026年9月]ASEANの2026年成長率4.7%へ上方修正

 

[ADB成長率予測2026年9月]ASEANの2026年成長率4.7%へ上方修正

東南アジア株式新聞 2026年9月23日


アジア開発銀行(ADB)は9月23日に、

『Economic Forecasts for Asia and the Pacific: September 2026』を発表した。

発展途上アジア太平洋(DAP)地域の2026年の国内総生産(GDP)成長率予想は、5.0%。

7月版の予想より0.1ポイント引き上げられた。

ASEANについては、2026年4.7%、2027年4.7%成長を予想した。

2026年については7月時点より0.2ポイント上方修正、27年予想は同0.1ポイント上方修正となった。


    
アジア開発見通し2026年9月版、2026年9月23日
アジア開発見通し2026年9月版

9月23日の発表:

Economic Forecasts: Asian Development Outlook September 2026

アジア・太平洋の発展途上地域(DAP)の2026年の成長率予測は5.0%です。

これは7月時点の予測を0.1ポイント上回るものの、2025年の5.5%からは低下する見通しです。

中東紛争の長期化やロシアによるウクライナ侵攻の再激化により、エネルギー価格は高止まりし、

変動の激しい状態が続いています。

また、極めて強力なエルニーニョ現象の発生も、今後の見通しに影響を及ぼす要因となると予想されます。

こうした逆風がある一方で、民間投資や政府による景気刺激策、そして人工知能(AI)ブームに牽引された

好調なテクノロジー関連の輸出が、成長を支える見込みです。




Developing Southeast Asia(シンガポールを除く東南アジア)


ASEAN(シンガポールを除く)の2026年成長率予想は4.7%、2027年予想は4.9%。

「経済実績は概ね底堅く推移しているが、成長の原動力にはばらつきが見られるようになった。

2026年上半期には、一部の国・地域における底堅い個人消費や公共支出に支えられ、

当該地域の大半で製造業やサービス業の活動が維持された。

一方で、食料品やエネルギーの価格高騰、観光業の回復の遅れ、プロジェクト実施の遅延、

そして国内情勢の不透明感などが、需要や投資の重石となった。」


国名

2025実績%

2026予想%

(7月予想)

2027予想%

(7月予想)

ブルネイ

1.0

1.2(1.8)

1.9(1.9)

カンボジア

5.3

3.9(4.1)

4.7(4.7)

インドネシア

5.1

5.2(5.2)

5.2(5.2)

ラオス

4.4

4.0(4.0)

4.5(4.5)

マレーシア

5.2

4.9(4.6)

4.7(4.5)

ミャンマー

-2.2

2.2(2.4)

2.7(2.7)

フィリピン

4.4

3.3(3.8)

5.1(5.3)

タイ

2.4

2.0(1.8)

1.9(2.0)

東チモール

4.5

4.0(3.8)

4.1(4.1)

ベトナム

8.0

7.8(7.2)

7.6(7.0)


7月時点に比べて、ベトナム、マレーシア、タイの2026年予想が上方修正された。


ADB報告書の説明では、

ベトナムは「インフラ投資が増加」

マレーシアとタイは「テクノロジー製品の輸出が強かった」


フィリピン下方修正は「インフレ高騰と弱い公共投資」

カンボジア下方修正は「旅行部門の成長が鈍化」


ASEAN唯一の先進国 シンガポールの成長率予想は、上半期の実績が強かったため、

7月時点より引き上げられた。

上半期の強い成長は、半導体やAI関連製品のグローバル需要に引っ張られた。


ASEAN全体の予想は、シンガポールやベトナムの貢献で、少し上方修正された。

シンガポール

5.0

5.0(3.2)

3.0(2.4)

ASEAN

4.8

4.7(4.5)

4.7(4.6)




関連記事:[ADB成長率予測2026年7月]ASEANの2026年成長率4.5%


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