【番外コラム】長期金利3%に到達、日本が大ピンチ!
長期金利3%に到達、日本が大ピンチ!
日本が大変なことになっている。
日本政府は今、来年度予算の編成中。
8月末に締め切った省庁の概算要求で、来年度予算の規模は過去最大の143兆円となっている。
高市政権の「積極財政で日本経済を強くする」方針を反映したためだ。
市場は金利上昇・円安(ついでに、株安)で反応した。
9月1日、日本の長期金利(10年国債利回り)が一時的に3%に達した。
その後いったん2.9%台に下がったが、今日は朝から3.0%になっている。
(債券市場の基本メカニズム:財政がやばい国の国債は売られ、価格下落・利回り上昇)
1ドル=159円だった円も、160円台に復帰した。
さらに悪いことに、高市政権の経済運営について、米国が反対していることが明らかになった。
(日本の財務相と日銀総裁が訪米中)
米国のベセント財務長官は8月30日に日銀の植田総裁と会談し「円の大幅な過小評価に対処するため、日本が断固とした市場・金融政策上の措置を講じることを強く支持する」と伝えた。
(政策金利=短期金利を上げろ!)
同長官は9月1日、「日本に(財政拡張と金融緩和に前向きな)リフレ政策をやめるべきだと伝えた」 と記者団に語った。
※ リフレ政策=インフレ(物価上昇・通貨下落)を意図的に起こす政策。
しかし、高市政権の経済運営は、インフレによって見かけの景気を良くし、低金利によって政府が借金をしやすくするのが基本だ。
高市首相の支持率は高く、政策転換するのは簡単ではない(国民がそういう経済運営を望んでいると、首相は信じているだろうから)。
しばらくの市場トレンドは、金利は上昇、円安が継続、そして今まで強かった日本株も下落。
これらが、急上昇や急落になる瞬間が近づいているような気がしてならない。
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その後、奇妙なことが起きた。
長期金利は3%を下回り、2.9%台で安定。
ドル円為替は円高に急速に動いた。9月4日までの5営業日で2.44%も動き、
1ドル=156.2円で週の取引を終えた。
各種報道によると、日本政府の介入はなかったとのこと。
確かに、介入特有の垂直落下は観察されなかった。
それでは、なぜ円高へ大きく動いたか。
考えられるのは、海外勢を中心とした投資家が、日本政府と日銀は米財務長官のアドバイスに従う
と信じ、日銀の利上げを織り込んだというものだ。
しかも現在の1.0から1.25%だけでなく、さらに大幅な利上げを、である。
しかし、3日、日本の片山財務相は、米財務長官から「特に注文はない」と、長官の発言を否定した。
素直に流れを読めば、次のような意味だと思える。
『ベッセント長官はリフレ政策を止めるようサジェスチョンをしたが、
日本の現政権はそれを無視することにした』
多くの投資家が誤った見通しに基づいて行動した可能性がある。
今後、日本政府・日銀はやはりインフレ促進・低金利政策をできるだけ維持する姿勢が明らかに
なっていけば、市場は再び、長期金利上昇と円安へ強く動き出すだろう。

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