インドネシアの越境ヘイズ、火山噴火も重なり、依然深刻なレベル
インドネシアの越境ヘイズ、火山噴火も重なり、依然深刻なレベル
東南アジア株式新聞 2026年9月7日
インドネシアからの越境ヘイズ(煙霧)が依然として深刻なレベルにとどまっている。
火災の鎮火がなかなか進まないのに加え、火山噴火も起きた。
9月7日(月)も午前中からマレーシアはヘイズが濃い。
サラワク州クチンと半島西部のクアラルンプールが大気汚染都市ワースト3位に入っている。
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| IQAirサイトより |
9月4日からはマレー半島やボルネオ島に近い位置にあるインドネシアの火山噴火も重なり、
インドネシア産ヘイズの周辺国への拡散は続いている。
上記ランキングで、インドネシアのジャカルタは17位。大気汚染がひどいことに変わりはないが、
隣国マレーシアのほうが深刻なレベルになっている。
シンガポールやフィリピンでも大気汚染がひどくなっていると観測されており、
インドネシアに対して近隣諸国の政府・住民は厳しい目を向け始めている。
シンガポール環境庁の「ホットスポット」地図(9月7日午前)
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| シンガポール環境庁サイトより |
火山噴火でインドネシアの空の便が大混乱
ジャワ島とスマトラ島の間にあるアナク・クラカタウ山が9月4日深夜から噴火した。
インドネシア国営アンタラ通信の9月6日の記事:
Mount Anak Krakatau eruption grounds eight Indonesian airports - ANTARA News
アナク・クラカタウ山の噴火による放射性降下物は日曜、インドネシア当局が当初の6空港から増加した8地方空港
を閉鎖し、火山灰の漂流により西ジャワと南スマトラの航空交通が停止したため、急速に拡大した。
ドゥディ・プルワガンディ運輸大臣は、ジャカルタでの最新の記者会見で閉鎖の拡大を認め、
予測不可能な大気状況の中で運航上の決定は航空の安全を厳密に優先していると強調した。
一時閉鎖された8空港
スカルノハッタ国際空港(タンゲラン、バンテン)
ハリム・ペルダナクスマ空港(ジャカルタ)
ラディン・インテンII空港(ランプン)
フセイン・サストラネガラ空港(バンドン、西ジャワ)
ブディアルト空港(クルグ、タンゲラン)
ポンドック・カベ空港(南タンゲラン)
タウフィク・キエマス空港(ペシシル・バラット、ランプン)
アトゥン・ブンス空港(南スマトラ州パガル・アラム)
(9月8日追記)これらの空港の多くは、8日朝に再開した。
The Edge Malaysia の9月6日の記事:
MAHB: 31 Jakarta-bound flights cancelled after volcano erupts
アナク・クラカタウ火山の噴火による火山灰の影響でスカルノ・ハッタ国際空港が一時閉鎖されたことを受け、
本日、全国の空港でジャカルタ行きの便が合計31便欠航となった。
マレーシア空港ホールディングス(MAHB)によると、航空会社から本日正午までに報告された欠航便は、
午前6時45分から午後11時55分までの時間帯に予定されていた便である。
近隣国の住民生活への影響広がり、大使館前の抗議デモも
近隣のマレーシア、シンガポール、フィリピンでは、越境ヘイズによる住民生活への被害が
広がっている。
フィリピンでは、ボルネオ島(カリマンタン島)に近い南部だけでなく、
北部のマニラまで大気汚染の悪化が観測されるようになった。
フィリピンの Inquirer の9月2日の記事:
DOH: Better mask up amid haze from Indonesia forest fires
インドネシア・カリマンタンの森林火災による越境煙霧は、南西モンスーン(ハバガット)の影響で
ルソン島とビサヤ諸島の複数の地域に流れ込み、木曜日までフィリピンの一部地域に残る可能性が
あると、環境・保健当局が火曜日に発表した。
また、環境天然資源省環境管理局(DENR-EMB)によると、火曜日の朝、メトロマニラの複数の都市で大気質が
「非常に不健康」から「極めて不健康」なレベルに達した。
保健省(DOH)は、煙霧による大気質の悪化のため、外出時は屋内に留まるか、N95マスクを着用するよう
国民に呼びかけた。
N95マスクがない場合は、濡らしたハンカチや布で口と鼻を覆うか、サージカルマスクまたは普通のマスクを
2枚重ねて着用することも推奨している。
マレーシアのKLでは、インドネシア大使館前でデモが行われた。
The Star の9月5日の記事:
NGOs hold haze protest at Indonesian embassy | The Star
2つのNGOが、煙害問題に関してインドネシア大使館前で抗議活動を行い、被災した地域社会への連帯と野生生物
の減少への懸念を表明した。
グリーンピース・マレーシアとマレーシア人民擁護協会(ハラム)はまた、インドネシア政府に対し、
火災発生場所、調査結果、および利権所有者に関する重要な情報を公開するよう求める覚書を提出した。
環境団体の代表らは、「これは気候変動の問題ではなく、法執行と政治の問題だ」と主張している。
大規模な農園が法的制裁を受けることなく土地を焼却できるような制度上の抜け穴があり、
そのことが大規模火災を起こす誘因になっているという。
パーム油など売れる作物のための農業用地を確保したい企業が、火災の背後にいると見られている。
Star の記事によると、グリーンピース・マレーシアとハラムは、マレーシア政府に対し、
インドネシアが共有した信頼できる証拠に基づき、マレーシア企業が環境被害に対する責任を逃れる
ことがないよう行動を起こすよう強く求めた。
シンガポール環境庁は、9月4日から注意報を出している。
The Straits Times 9月6日の記事:
Air quality across Singapore to be between high moderate and low unhealthy range in next 24 hours
9月6日午後6時からの24時間、大気質は中程度のレベルから不健康なレベルの下限付近で推移すると予測され
ている。
シンガポール国家環境庁(NEA)は9月6日の勧告で、同日午後6時時点の24時間平均大気汚染基準指数(PSI)は
73~87の中程度のレベルだったと発表した。
NEAのウェブサイトによると、中央地域の24時間平均PSIは、前日の9月5日午後7時に103を記録し不健康な
レベルに達した後、9月6日午後6時には87まで低下した。
シンガポール国家環境庁(NEA)は、シンガポール中央部のPSI値が健康に有害なレベルに達したことを受け、9月4日から毎日、大気汚染に関する注意報の発令を開始した。
この注意報には、24時間PSI予測が含まれており、市民はこれを参考に今後24時間の活動やイベントを計画することができる。
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| シンガポール環境庁サイトより |



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