ブルネイ訪問記(2026年9月)
ブルネイ訪問記(2026年9月)
東南アジア株式新聞 2026年9月24日
2026年9月19日〜22日、ブルネイを訪問した。
(筆者個人の訪問国カウント:ASEAN11カ国中、8カ国目)
ブルネイはマレーシア領ボルネオ島に囲まれた位置にある。
クアラルンプール(KL)から飛ぶと、サラワク州ミリを超え、サバ州コタキナバルの手前まで
行く感じだ。
同地は現在、インドネシア発のヘイズに悩まされているが、滞在中はわりと薄かったので助かった。
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| ブルネイ国際空港にある旅行者向け地図 |
「幸福の国」とはどんな国か
ブルネイは「幸福の国」と形容されることがある。
エネルギー資源の収入を基盤に、高度な社会福祉を実現しているためだ。
同国民にとってほとんど税負担がなく、医療費・教育費がほぼ無料。
ガソリン代は安く抑えられ、住宅購入にも政府から支援がある。
これだけ揃えば、幸福そうに思えるが・・・?
王政のイスラム教国で、マレー語を話す(観光客に応対するレベルの英語を多くの人が話す)。
同国内では、酒とタバコを売っておらず、もちろんギャンブルもない。
首都バンダルスリブガワンを実際に見て回ったところ、整然とした街だった。
道路(車道・歩道)に傷みは少なく、超高層ビルはない(地上3階建て、4階建てが多い)。
街中の緑はきれいに整備され、手付かずの熱帯ジャングルを思わせる雑然とした部分がほぼない。
道路にゴミがちらかっておらず、路上生活者を見かけない。
移動手段は車。公共バスはあるが、ほとんどの家庭が自家用車を持っているのではないか。
ただ、いかにも高額な車は少なめだ(滞在中1回だけポルシェを見た)。
日本や韓国のガソリン車が多い。
電気自動車(EV)は、あるのかもしれないが、気が付かなかった。
観光客はタクシーか、ブルネイ版Grabの「DART」アプリでライドシェアの車を呼ぶ。
DART料金は、中心街北部の空港周辺から南端の川の桟橋まで9BNドル(1120円)くらい。
安いという印象はない。
商業モールは小型が多く、地元ショップ中心
上記のような事情で、生活水準はASEANでも高い。
人々の服装は質素というか、いかにも高級ブランド品を着ている人はいない。
男女とも、短パンの人はいない(短パン姿は外国人観光客のみ)。
ショッピングモールは小型(地上2階程度)が多い。
ほとんどの店の印象は、KLのBTSの上層にある地元ショップのコーナーのような感じだ。
土日と平日夕方は結構の数の客がいる。
【市内各地のモールで見かけた外資チェーン店】
Coffee Bean & Tea Leaf、ZUS Coffee、Boost、Gong Cha、マクドナルド、
KFC、Jolibee、ピザハット、薬局のGuardian、Body Shop、Mr. D.I.Y、ダイソーなど。
(スタバが、ブルネイ国際空港の出発ゲート内にある)
【銀行】
銀行ATMで多く設置されているのは、地元の BBID、Baiduri、TAIBと、スタンダード・チャータード。
マレーシアのメイバンクとRHBの支店も見かけた。
観光でおすすめは、水上タクシーでサル探し
バンダル中心街の観光名所は、博物館とモスクくらい。
川岸に近い黄金のモスクはきれいだが、暑いので歩き回りたくないのは、他のASEAN諸国と同じ。
行くところがあまりない。
唯一私がお勧めするのは、ブルネイ川の水上タクシー。
向こう岸に水上集落「カンポン・アイール」が見える。そこで生活している人たちが船頭をしている。
小型ボートに日除けを付けただけの船が桟橋付近に多く係留している。
桟橋付近を歩くと、船頭が声をかけてくる。
英語で「どんなプランか?」「1時間コースでどうだ?」などと言ってくるので、
興味を示せば料金交渉をすることになる。
船頭はカジ付き船外機(エンジン)を操作するため最後尾に座る。
一番多い小型ボートの場合、客が数人乗れる大きさ。横向きベンチに座る。
水面の少し上に座っている感じだ。
川から見える風景は、バンダルの中心街や王宮と、その反対側の水上集落だ。
少し上流へ進むと木や草がよく茂ったジャングルっぽい場所もある。
その一部がテングザル生息地で、私が乗ったボートの船頭は日本語で「サル」と言いながら、
サル探しと写真撮影を手伝ってくれた。
そのため、サルの写真は撮れたが、残念ながら、特徴的な顔を捉えた絵は撮影できなかった。
(同じ時間帯に中華系の団体客を乗せた少し大きな船がテングザルの撮影に協力していた。)
帰りに水上集落の中を通った。多数の建物(家、学校、消防署など)が水上に高床式で作られている。
建物同士をつなぐ渡り廊下部分の下をボートがくぐる。
電力の配線や大きな水道管が集落の近くに走っており、近代的な生活インフラは十分にありそうだ。
スマホも通じる。
船頭が船を走らせながら、大声でスマホ通話をしていたので何事かと思っていたら、
途中で2度停船し、それぞれ従姉妹とその息子、船頭の奥さんを乗せた。
客の乗せているときに身内を相乗りさせるのは日本のタクシー業だと許されない行為だろうが、
「ここは東南アジア、まあいいか」と思った。
それに、おかげで、彼らの生活のための移動風景が垣間見えた。
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| ブルネイ河畔のテングザル |
手持ちのガイドブックによると、水上集落は600年以上続いているのだという。





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