日本ハム、CPFと包括的業務提携、加工食品の共同開発や販売協力
東南アジア株式新聞 2024年12月17日
久しぶりに真っ赤に(大きな悪材料はなかった)
日本ハム、CPFと包括的業務提携、加工食品の共同開発や販売協力
日本ハムが、タイ最大の食品企業、チャロン・ポカパン・フーズ(Caroen Pkphand Foods Public Company Limited、SET:CPF)と包括的業務提携を結んだ。
両社は、タイ、日本、シンガポール、香港などで加工食品の共同開発やそれぞれの製品の販売協力のほか、中国で牛肉および牛肉加工製品の共同開発・製造をする。
世界の食肉業界でCPFが6位、日本ハムが11位であり、日タイ提携でさらに上位を狙う。
日本ハムの12月16日の発表:
タイ最大の食品企業Charoen Pokphand Foods (チャロン・ポカパン・フーズ) 社との包括的業務提携合意 | 日本ハム株式会社
日本ハム株式会社 (本社:大阪市北区、代表取締役社長:井川 伸久、以下「日本ハム」)は、アジア有数の大手総合食品企業の一つであるCharoen Pokphand Foods Public Company Limited (チャロン・ポカパン・フーズ社、本社:Bangkok, Thailand、CEO:Prasit Boondoungprasert、以下「CPF」) と、当社グループおよびCPF双方の企業価値向上および協力関係強化のために戦略的業務提携の合意に至り、Comprehensive Strategic Partnership Agreement (以下「包括的業務提携契約」) を締結いたしました。
CPFは、タイ最大の食品企業であり、環境及び社会への責務を果たす高品質な製品を提供することを目的として、アジア各国において農工業および食品事業を営んでいます。日本国内大手総合食品会社の中でもトップクラスの食肉および加工食品事業を手がける日本ハムと、アジアにおける強固な経営資源やネットワーク、ノウハウ等を有するCPFとで双方の強みを生かし、アジア地域における食品事業のさらなる発展を目指してまいります。
日本ハムとCPFとの合意内容は以下の通りです。
1. タイ・日本・シンガポール・香港などを中心としたアジア地域における加工食品分野での共同取り組み機会の開拓
① タイにおける原材料の共同調達・加工食品の共同開発
② 日本ハムの子会社でありタイにおいて加工食品を製造するタイ日本フーズ (以下「TNF」) 製品の、アジアにおけるCPF販売チャネルへの展開
③ 日本ハム製造の加工食品を日本から輸出し、タイ・シンガポール・香港などで販売
④ CPFの加工食品をタイから輸入し、日本で販売
2. 中国における、牛肉の販売ならびに牛肉加工食品の開発・製造における共同取り組みの推進
共創と挑戦でたんぱく質の新たな価値創造に取り組む日本ハムは、畜産加工食品分野を強みとするCPFとの業務提携により、相互の強みを活かしアジアを中心とした海外での畜産加工食品分野ビジネスを強く推進していきます。
日本ハムは海外展開に積極的だ。
東南アジアでは、タイ、ベトナム、インドネシアに製造販売会社、タイ、シンガポールに商社・販社を展開している。
上に出てきた、タイ日本フーズの設立は1989年だ。
中期経営計画2026では、海外の成長戦略として、ASEANでの販売実現に向けた社外共創の取り組みを掲げており、CPFとの包括提携はその重要部分になると見られる。
CPFは、リリースに書かれている通り、タイ最大の食品企業だ。
日本ハムが公式サイトの「日本ハムの事実」に掲載している、世界の食肉業界売上ランキング(2023年の数字)では、CPFが6位、日本ハムが11位となっている。
今回の提携は、日・タイ連合でそれぞれの会社がさらに上位を狙う意欲がうかがえる。
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CPF株の1年間(SET公式サイトより) |
CPF株は、SET指数や食品セクター指数を大きく上回っている。
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