マレーシアとシンガポール、米関税政策の逆風下も経済好調
マレーシアとシンガポール、米関税政策の逆風下も経済好調
マレーシア第3四半期 5.2%成長、シンガポール9月輸出も好調
10月17日の発表された政府データによると、
マレーシアの2025年第3四半期GDP成長率(速報値)は前年同期比5.2%増だった。
また、9月の輸出は同12.2%増加した。
シンガポールの9月の輸出は同6.9%増加した。
2025年は米国関税政策の影響で下半期には経済成長が減速すると見られていた両国だが、
予想に反し、。
マレーシアの第3四半期、予想を超える高成長
The Edge Malaysia の10月17日の記事:
Malaysia’s economy grows faster than expected in 3Q, official flash estimates show
マレーシア経済は、公式速報値によると、第3四半期に予想を上回るペースで拡大した。
これは、主要な成長エンジンである内需が引き続き好調で、輸出も堅調に推移したことによる。
マレーシア統計局(DOSM)は金曜日の声明で、7~9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比5.2%増となった
と発表した。
この伸び率は、ブルームバーグの調査で予想された中央値4.2%増、第2四半期の前年同期比4.4%増を
上回った。
2025年第3四半期の速報値の内訳:
サービス部門は5.1%成長。現金給付と利下げに支えられたほか、
祝日や学校休暇期間中の観光活動が活発だった。
製造部門の4.0%成長。電気・電子・光学製品、植物性・動物性油脂、食品加工業を中心に拡大。
建設部門は11.2%成長と前四半期からやや減速。土木工事と特殊建設事業が牽引。
農業部門の成長率は0.4%成長に鈍化。、パーム油とゴムのサブセクターが縮小。
鉱業・採石部門は10.9%成長。、天然ガス、原油、コンデンセートが牽引。
同日、発表された9月の輸出も好調さを示した。
The Edge Malaysia の10月17日の記事:
Malaysia’s exports outperform in September as shipments to US spike amid trade tensions
マレーシアの輸出は、電子機器などの製造品の出荷急増に加え、米国向け納入の増加を背景に、
2025年9月に予想を上回る伸びを記録した。
金曜日に発表された政府データによると、9月の輸出総額は1,386億8,000万リンギで、
前年同月比12.2%増となった。
この増加率は、ブルームバーグの調査で予測された中央値3.1%増や、8月の前年同月比4.4%増を大幅に上回る。
投資貿易産業省(MITI)の声明によると、前月比では輸出は5.6%増加した。
シンガポール、9月輸出が好調、中国向け増加
CNAの10月17日の記事:
Singapore's key exports, led by electronics, rebound 6.9% in September; much stronger than forecast
シンガポール政府のデータによると、
9月の非石油系国内輸出は、電子機器の出荷急増に牽引され、前年同月比6.9%増加した。
10月17日(金)発表。
ロイター通信の調査では、前月の輸出は2.1%減と予想されていたが、今回は前年同月比で減少幅が縮小した。
8月は修正値で11.5%減だった。
シンガポール企業庁(EnterpriseSG)はプレスリリースで、
電子機器の輸出は9月に前年同月比30.4%増加したと発表した。前月は6.5%減だった。
集積回路、パソコン、ディスクメディア製品がそれぞれ34.9%、58.3%、42.9%増加。
非電子製品の輸出は、8月の13.3%減少から0.4%増加した。非貨幣用金と特殊機械が大きく貢献。
主要市場の中で、香港、台湾、中国が輸出増加に大きく貢献した一方、
欧州連合(EU)、米国、インドネシアへの輸出は減少した。
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