東南アジアでロシア人気が上昇、米調査会社レポート
東南アジア株式新聞 2024年7月6日
東南アジアでロシア人気が上昇、米調査会社レポートで「ロシアに楽観」マレーシアが首位
今週、東南アジアの多くのメディアが米世論調査会社 ピュー・・リサーチセンター(Pew
Research Center)のレポートを報じていた。
ロシアやプーチン大統領に対する好悪の感情を尋ねた調査で、35カ国の回答者のうちロシアを最も肯定的に見ているのはマレーシアだった。
タイもロシア支持が高めで、シンガポールでは前回よりロシア支持が増えた。
「35カ国の平均65%がロシアに対して否定的な見方をしており、73%がプーチン大統領が世界情勢に関して正しいことをしているとは信じていない」とピュー・リサーチ・センターはプレスリリースで述べているが、東南アジアでは少し事情が違うようだ。
同センターの研究者は、プーチン大統領のパレスチナ支持の姿勢がイスラム教徒から好ましく思われていると指摘する。
個人的な感想では、マレーシアやタイでは、ロシア人の長期旅行客が多い。彼らが長期滞在し、消費してくれていることも影響しているのかもしれない。
MalayMail の7月3日の記事:
Pew Centre poll: Malaysia top among 35 countries for rosy view of Russia and Putin
(ピュー・センターの世論調査:ロシアとプーチン大統領に対する楽観的な見方でマレーシアが35カ国中トップ)
ワシントンを拠点とする世論調査会社が昨夜発表した報告書によると、マレーシア国民は今や、ロシアが2年以上前に初めてウクライナに侵攻した時よりもロシアとそのウラジミール・プーチン大統領を支持している。
調査対象となった35カ国の回答者のうち、マレーシア国民はロシアとそのウラジミール・プーチン大統領に対して最も肯定的な見方をしているが、侵攻以来、他の国では「非常に否定的」な見方が続いている。
(中略)
「マレーシアは、過半数がロシアに対して好意的な意見を表明している唯一の国であり、マレーシア人の10人に6人近くがそう述べている」と報告書は述べている。
CNAの7月3日の記事:
Pew study finds more Malaysians, Singaporeans view Russia favourably; backing of Palestine, Putin’s macho image seen as key factors
(ピュー研究所の調査によると、マレーシア人やシンガポール人のロシアに対する好意的な見方が増加。パレスチナ支援やプーチン大統領のマッチョなイメージが主な要因とみられる)
新たな調査によると、マレーシア人とシンガポール人のロシアとプーチン大統領に対する好意的な見方が増えており、アナリストはモスクワのパレスチナ大義への支持とロシア指導者の「マッチョ」イメージが主な理由だとしている。
火曜日(7月2日)夜に発表されたピュー研究所の調査は、北大西洋条約機構(NATO)、ロシア、ロシアのプーチン大統領、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対する世論に焦点を当てている。
「マレーシアでは、ロシアとプーチンに対する世論は他のアジア諸国よりも一般的に高い。これは、モスクワがパレスチナ国家への長年の支持により、イスラムに友好的であると認識されているためだ」と、ISEAS-ユソフ・イシャク研究所のシニアフェロー、イアン・ストーリー博士は述べた。
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ピュー・リサーチセンターの調査(同社公式サイト) |
ピュー・リサーチセンターの調査:3. Views of Russia and Putin
東南アジアの国だけ取り出すと以下の通り。
「いくぶん/かなり好ましい(Somewhat/Very favorable)」(%)
57 マレーシア
53 タイ
46 フィリピン
34 シンガポール
(その他の国)
8 日本
11 米国
46 インド
「いくぶん/かなり好ましくない(Somewhat/Very Unfavorable)」(%)
42 マレーシア
43 タイ
49 フィリピン
63 シンガポール
(その他の国)
90 日本
86 米国
16 インド
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