シンガポール株式市場の2024年4-6月期、堅調だが上昇力も控えめ

東南アジア株式新聞 2024年7月1日

シンガポール STI

マレーシア FBM KLCI

インドネシア IDX総合

タイ

SET

香港

Hang Seng

3338.57

+0.17%

1598.20

+0.51%

7139.63

+1.08%

1299.35

-0.12%

17718.61

+0/01%



シンガポール株式市場(STI指数)の2024年4-6月期、堅調だが上昇力も控えめ


第2四半期のSTI指数は、4月1日に3234.89で始まり、6月28日に3332.80(各終値)で終わった。3%ほど上昇したことになる。

4月半ばに3144まで下げたものの、その後緩やかな上昇トレンドに入った。

今年1月は3229あたりから始まったことを考えると、ほんの少しだけ上向きながら、上げ下げを繰り返している印象だ。


こうしたSTI指数のパフォーマンスには、長期投資家も満足しないし、アクティブに動く個人投資家にとっては物足りない展開が続いている。

   
STI指数の2024年6月28日までの1年(SGX公式アプリより)
STI指数の6月28日までの1年(SGX公式アプリより)

最近、次のような記事もあった。

The Business Times の6月14日の記事:

Singapore stocks book net retail inflow of S$1.01 billion year to date, see significant bank outflows in Q2

(シンガポール株式市場、年初来10億1000万Sドルの純個人投資家流入、第2四半期には銀行からの大幅な流出も)


シンガポール株式市場は、2024年6月13日までの1年間で10億1000万シンガポールドルの純個人投資家流入を記録し、第2四半期には銀行からの大幅な流出があった。

シンガポール証券取引所(SGX)は、金曜日(6月14日)の市場アップデートで、第1四半期の純個人投資家流入額が9億5900万Sドルでこの金額の大部分を占め、第2四半期は6月13日までに5000万Sドルの純個人投資家流入があったと述べた。


2024年第2四半期の純個人投資家流入額は大幅に減速したようで、3つの国内銀行からの純個人投資家流出額5億9700万Sドルが、他のシンガポール株式市場への純個人投資家流入額6億4600万Sを相殺した。



つまり、今年上半期のSGX市場には個人投資家の資金流入が多かったが、4-6月期だけ取り出すと、個人投資家はセクター・銘柄を入れ替えただけで、総投資額を増やさなかったことになる。



以下、COPILOTに7-9月期のシンガポール市場の見通しを聞いてみた。

※個別銘柄情報の 信頼性は低め。



2024年のシンガポール株式市場について、以下のポイントが注目されています

  1. テクノロジーとサービスセクター:シンガポール経済の両方を有望視しており、外需は堅調さを増すと予想されています。特にデータ、テクノロジー、ヘルスケア、物流、観光、フード・ソリューション分野が重要です。

  2. エネルギー・トランジション:気候変動対策の重要性が高まっており、エネルギー・トランジション分野も注目されています。

  3. REIT(不動産投資信託):一部の有望なREITも引き続き注目されており、金利のピークが明確になれば追い風を受ける可能性があります。

  4. 企業収益:2024年も引き続き拡大する見込みであり、バリュエーションも魅力的に見えています。

シンガポールのアナリストが注目している銘柄について、以下のポイントを共有します:

  1. OCBC Bank:配当利回り5.5%で、直近一年の目標価格は14.94ドルであり、+16%のアップサイドが見込まれています。

  2. CapitaLand Ascott Trust(REIT):配当利回り5.3%で、目標価格は1.26ドルであり、+36%のアップサイドがあります。不動産利用率の回復が背景にあります。


おまけに、Geminiの展望も。

こちらも信頼性は低め。どこかのアナリストが挙げている注目企業をまとめたのだろう。


SGX市場の7-9月期展望:

全体

  • 世界経済の減速懸念や米中摩擦の長期化など、依然として不透明な状況が続く。

  • 米国金利上昇の影響を受け、一部のセクターや銘柄は下落する可能性がある。

  • 投資家は、個別銘柄の業績や財務状況などを慎重に分析する必要がある。

注目セクター

  • 金融

    • 金利上昇の恩恵を受ける銀行株や保険株が堅調に推移する可能性がある。

    • 注目銘柄:UOB Group (UOB)、DBS Group Holdings (DBS)、Oversea-Chinese Banking Corporation (OCBC)

  • 消費

    • 堅調な内需を背景に、消費関連銘柄が上昇する可能性がある。

    • 注目銘柄:Singapore Food Industries (SFI)、Dairy Farm International Holdings (DFI)、Yanlord Land Group (YZL)

  • ヘルスケア

    • 新型コロナウイルス感染症対策関連銘柄や、高齢化社会の進展を追い風の医療関連銘柄が堅調に推移する可能性がある。

    • 注目銘柄:Raffles Medical Group (RFGL)、Thomson Medical Group (THMC)、Singapore Medical Group (SMG)


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