中国株ブームは一段落? 追加の政策に期待が高まる中、中国政府からは曖昧なコメント
東南アジア株式新聞 2024年10月12日
中国株ブームは一段落? 追加の政策に期待が高まる中、中国政府からは曖昧なコメント
今週前半、中国株・香港株の急騰で盛り上がったものの、週後半は失速した。
東南アジア株や日本株からの資金シフトも語られていたが、今までのところ、強力な流れにはなっていない。
市場では追加の景気刺激策に期待が高まっているものの、中国政府からは曖昧なコメントしか出ていない。
来週以降も、中国株・香港株は要注意だ。
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上海総合と香港ハンセンの1カ月(Google Financeより) |
終値ベースで見ると、中国株・香港株は次のように動いた。
上海総合指数:10月7日(月)は市場休み、8日(火)に3489でピーク、11日(金)は3217で終了
- 香港ハンセン指数:10月7日(月)に23099でピーク、10日(木)に21251、11日(金)は市場休み
わざわざ土曜日(10月12日)に中国の藍仏安(Lan Fo’an)財政相が記者会見し、ちょっとした景気刺激策を発表したが、インパクトのある内容ではなかった。
このままインパクトのある景気刺激策が追加されなければ、今回の中国株ブームは短命に終わる可能性がある。
日本経済新聞の10月12日の記事:
中国の藍仏安財政相は12日の記者会見で、景気刺激策を発表した。特別国債を発行して大手国有銀行に資本注入し、銀行の健全性を高める。経済を支える金融システムへの財政支援で景気を下支えする。
大手行への公的資金注入は1998年以来だ。今回は不動産不況で収益減や債務の悪化に苦しむ銀行の健全性を高める。特別国債の発行額は説明しなかった。
香港 South China Morning Post の10月12日の記事:
China’s investors left wanting after ministry keeps mum on stimulus plan
景気刺激策について政府が沈黙、中国投資家は期待外れのまま
中国財政省は土曜日の記者会見で広範な財政刺激策を発表せず、代わりに地方政府債務と不動産市場への対策を強化すると約束した。この2つの問題は、同国の経済成長を圧迫している。
しかしアナリストらは、財政赤字比率を現在の3%から引き上げること、超長期特別国債と地方政府債の発行を増やすこと、減税など、同省が何らかのマイルドな景気刺激策を講じると予想している。
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