ASEAN経済相会議でトランプ関税対策を、指導者たちが電話会談
東南アジア株式新聞 2025年4月5日
ASEAN経済相会議でトランプ関税対策を、指導者たちが電話会談
4月5日に全世界を対象にしたトランプ関税の最低税率10%が発効した。
これまでに、中国、EU(欧州連合)、カナダが反撃の姿勢を打ち出したが、多くの国は米国と交渉による関税引き下げを狙うようだ。
東南アジアの中では、
ベトナムが米国からの輸入関税引き下げなどを材料に米国と交渉したと報じられている。
その他の動向としては、昨日書いた通り、
タイ首相がインド首相との間で通商・経済協力の緊密化で合意した
インドネシアの通商担当大臣が隣国マレーシアを訪問し、アンワル首相らと協議した
昨夜以降明らかになったところでは、ASEAN指導者たちは4日(金曜日)のうちにもっと動いていた。
両国トップがX投稿で公表したところでは、フランスがインドネシアへ両国関係の強化を提案し、合意した。
マレーシア首相がX投稿で明らかにしたところでは、ASEAN指導者たちと電話会談し、来週のASEAN経済相会議でトランプ関税対策を協議することで合意した。
🇮🇩 インドネシアのプラボウォ大統領のX投稿(4月5日)
(先に、フランス大統領がインドネシア語で投稿してたのを受けて)
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プラボウォ大統領のX投稿(4月5日) |
(ほぼ全訳)
インドネシアは、強力かつ先見性のある二国間パートナーシップを強化するというフランスのコミットメントを歓迎します。この戦略的協力は、それぞれの国益を反映するだけでなく、地域と世界の安定と繁栄にも貢献します。
エマニュエル・マクロン仏大統領との協議の中で、
我々は、国民の福祉のために、包摂的かつ持続可能な経済発展を引き続き促進していくことで同意しました。
相乗効果を強化し、相互の進歩のための未来を築きましょう。
🇲🇾 マレーシアのアンワル首相のX投稿(4月4日)
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アンワル首相のX投稿(4月4日) |
(ほぼ全訳)
本日、私は、米国による相互関税問題に関して、インドネシア、フィリピン、ブルネイ、シンガポールを含むASEAN諸国の首脳と電話で協議し、意見を聴取し、共同の対応を調整する機会を得ました。
マレーシアはASEAN議長国として、ASEANと米国の対話パートナー関係を含む国家間のあらゆる貿易交渉において、公平性と平等性の原則を確立するために加盟国間の合意を望んでいます。
神のご意志があれば、来週のASEAN経済大臣会議ではこの問題について引き続き議論し、加盟国すべてにとって最善の解決策を見つけるでしょう。
🇸🇬 シンガポールのウォン首相のX投稿(4月4日)
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ウォン首相のX投稿(4月4日) |
(ほぼ全訳)
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と電話で話し、ハリラヤ・アイディルフィトリの挨拶を伝えました。
祝賀行事が続く中、この地域やその周辺で大きな進展があり、厳粛な一週間でした。
このような不確実な時代において、シンガポール、ミャンマー、そしてASEAN近隣諸国が協力と連帯を強化することはこれまで以上に重要です。
アンワル首相と私は、先週の壊滅的な地震後のミャンマーの人道的状況について話し合いました。
また、我々は、最近の米国の関税についても意見交換を行いました。シンガポールは、地域経済統合を深め、世界の貿易相手国と建設的に関わっていくために、マレーシアやASEAN諸国と引き続き緊密に協力していきます。
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