企業研究|ガルフ・デベロップメント(Gulf Development Public Company Limited、SET:GULF)

 

東南アジア株式新聞 2024年4月18日

企業研究|ガルフ・デベロップメント(Gulf Development Public Company Limited、SET:GULF)

  • 2025年3月、GEDとINTUCHの株主総会で合併が承認され、新会社Gulf Development (GULF) が設立されることが決定

  • 2025年4月1日、Gulf Development Public Company Limited (GULF) が正式に発足

  • 2025年4月3日、Gulf Development (GULF) の株式がタイ証券取引所 (SET) で取引を開始

  • 事業内容:

    • エネルギー事業:ガス火力発電、再生可能エネルギー発電、ガス事業など

    • インフラ・ユーティリティ事業:高速道路、液化天然ガス(LNG)ターミナルなど

    • デジタル事業:データセンター、クラウドサービスなど



GULF株価の推移、4月3日最高値 50.50、4月18日終値 46.75(SET公式サイトより)


少し前にこんな記事があった。


日本経済新聞の4月14日の記事:

タイのガルフ、電力・通信統合で再エネ拡大 脱炭素占う - 日本経済新聞

タイで電力と通信の大手が合併し新会社ガルフ・デベロップメントが発足した。時価総額は2兆円規模でタイ有数の巨大企業となる。ガルフは既存の事業基盤を生かしつつ、再生可能エネルギー事業などに今後5年間で約4300億円を投じる。同社の成長戦略の成否は、タイが掲げる脱炭素政策の行方も占う。

「今回の合併で、ガルフは地域を代表するエネルギー・インフラの企業としての地位を確立する」。1日の発表資料でガルフは高らかに宣言した。3日にはタイ証券取引所に上場。10日時点の時価総額は約182億ドル(約2兆6000億円)で4位だった。


新会社は、発電大手ガルフ・エナジー・デベロップメントと、通信大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)を傘下に持つ投資会社インタッチ・ホールディングスが経営統合し1日に発足した。



その少し前には、地元タイでこんな記事があった。


The Bangkok Post の4月3日(木)の記事:

タイで一番の富豪、旗艦企業のデビューとしては悪い日を選んだ

Thailand's richest man picks bad day to debut his flagship firm

タイ一の富豪は、新たに設立した主力企業ガルフ・デベロップメント社の取引開始日としては最悪の日を選んだのかもしれない。

億万長者のサラス・ラタナバディ氏のガルフ・エナジー・デベロップメント社と通信会社インタッチ・ホールディングス社が合併して設立されたこの会社は、木曜日に時価総額7,360億バーツ(210億米ドル)で上場した。これは、先月上場廃止になる前の両社の合計より13%低い数字だ。株価はバンコク時間午後12時29分時点で始値49.25バーツから変わらず。



2024年12月末の業績(公式サイトより)

  
GULF公式サイトより、2025年4月18日
GULF公式サイトより




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