タイとカンボジアの首相、中国「世界AI会議」の場で習氏と会談
タイとカンボジアの首相、中国「世界AI会議」の場で習氏と会談
東南アジア株式新聞 2026年7月21日
中国の上海で開催された世界AI(人工知能)会議に、タイとカンボジアの首相が参加した。
同会議に招待された機会に、習近平国家主席と会談を持つためだった。
習氏は、両国に国境紛争の終結に向けた努力を呼びかけるとともに、
それぞれの首相と二国間関係の強化について話した。
習氏はタイ・カンボジア国境紛争の解決に建設的な役割を果たす用意がある旨を伝えたらしい。
一方で、タイとカンボジアの両首脳は、現時点では、紛終結へ行動を起こすつもりはなく、
中国との経済関係強化を重視していたようだ。
[世界AI会議]
7月16日に、中国を含めた29カ国が、世界人工知能協力機構(WAICO)設立に関する協定に署名した。
WAICOは上海に本部を置く独立した政府間国際機関となる。
同組織は、AIに関する国際協力とグローバル・ガバナンスを促進し、全人類に利益をもたらす
健全かつ秩序ある発展を促進することを目指している。
ASEANからは、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマーの5カ国が署名した。
習氏、国境紛争中の両国に対話を呼びかけ
The South China Morning Post の7月18日(土)の記事:
China’s Xi Jinping urges Thailand and Cambodia to settle long-running border dispute
中国の習近平国家主席は、同日にタイとカンボジアの首脳と会談した後、両国に対し国境紛争の解決を促した。
習主席は17日、上海で開催された世界人工知能会議の傍らで
タイのアヌティン・チャーンウィーラクン首相と会談し、紛争解決はタイとカンボジア双方
の「共通の長期的な利益」にかなうと述べた。
新華社通信によると、習主席は両国間の対話を呼びかけ、中国は「建設的な役割」を果たすと
約束した。
習主席はカンボジアのフン・マネット首相とも会談し、同様のメッセージを伝え、
中国は交渉による解決を支持すると付け加えた。
カンボジア・中国は「鉄壁の友人」、エアカンボジアは中国製旅客機を購入
カンボジア Khmer Times の7月20日の記事:
China backs Cambodia-Thailand dialogue as Xi reaffirms ironclad ties with the Kingdom - Khmer Times
習近平国家主席は、カンボジアとタイの国境紛争を対話と協議を通じて解決するよう中国が支援することを
表明した。
フン・マネット首相の訪中に際し、中国は和平プロセスにおいて建設的な役割を引き続き果たしていくと述べた。
フン・マネット首相は、和平努力を促進してくれた中国に感謝の意を表し、
カンボジアは平和的手段による紛争解決に引き続き取り組むことを改めて表明した。
カンボジア外務・国際協力省が発表した声明によると、
フン・マネット首相は中国指導部に対し、カンボジア・タイ国境紛争に関する情勢について
説明し、対話の促進、緊張緩和、停戦維持、国境紛争解決への支援、カンボジアの避難民への
人道支援における中国の貢献と役割に感謝の意を表明した。
会談では、習近平国家主席は両国を「鉄壁の友人」と称し、カンボジアの社会経済発展に
対する中国の支援を改めて表明した。
習国家主席は、両国は「ダイヤモンド六角形協力枠組み」の下での協力を深化させ、
産業開発回廊と水産米回廊の実施を加速させるとともに、電力、農業、人工知能、
デジタル経済における協力を拡大すべきだと述べた。
これとは別に、フン・マネット氏は李強首相と会談した。
李氏は、中国はより多くの有能な中国企業がカンボジアに投資することを奨励し、
新エネルギー、人工知能、デジタル経済、先端製造業などの新興分野における協力を深化させ、
新たな経済成長の原動力を創出していくと述べた。
李首相に対し、フン・マネット首相は、カンボジアは中国との友好関係を堅持しており、
世界情勢の変化に関わらず、対中政策を継続し、「一つの中国」原則を堅持していく
と改めて表明した。
Khmer Times の7月20日の記事:
Air Cambodia seals landmark deal for 20 Chinese-built C909 jets - Khmer Times
カンボジア航空は、中国商用飛機有限責任公司(COMAC)からC909型リージョナルジェット機20機を購入する
契約を締結した。
これは、外国航空会社による中国製航空機の初の大量発注となる。
タイ・中国間では15件の覚書に署名、グレービジネス対応などで合意
The Nation Thailand の7月21日の記事:
Thailand, China pledge to stamp out grey capital and support quality investment
タイにおける中国系グレービジネスの問題は、2026年7月16日から20日にかけて開催された
世界人工知能会議(AI2026)への出席のため、アヌティン・チャーンウィーラクン首相が中国を公式訪問した際に
行われたタイと中国の二国間協議で取り上げられた。
シーハサック・プアンケットケオ副首相兼外務大臣は、習近平国家主席との表敬訪問および会談において、
タイは多くの国で人々に被害を与えている詐欺ネットワークやコールセンター集団の取り締まりを加速させる
ことを最優先事項として位置づけたと述べた。
双方は、国境を越えた犯罪ネットワークに対する対策の効果を高めるため、
法執行、人身売買の取り締まり、資金洗浄ルートの遮断、情報交換など、
あらゆる面での協力を強化することで合意した。
タイ側からは、中国から質の高い投資を求めることを表明し、
中国人旅行者の安全確保に努力することを約束した
李強首相との会談後、両首相は、高等教育、産業サプライチェーン、教育、人工知能(AI)、知的財産、
核融合、公衆衛生、北斗衛星測位システム、マネーロンダリング対策、水産物輸出、メディア協力、
水資源管理、深宇宙探査を網羅する15件の協定および覚書の署名に立ち会った。
日本経済新聞は7月21日に以下の記事を掲載した。
タイ政府、中国企業と3400億円投資で合意 訪中成果強調 - 日本経済新聞

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