政府系ファンド|テマセク(Temasek)[更新]
政府系ファンド|テマセク(Temasek Hodings)
1974年設立のシンガポールの政府系投資会社
シンガポール政府が唯一の株主で、シンガポール会社法に基づく商業会社。
2000年代初頭から、シンガポール国外への投資を積極的に拡大
特にアジアの新興経済圏、金融サービス、通信分野に注力
1974年設立のシンガポールの政府系投資会社
シンガポール政府が唯一の株主で、シンガポール会社法に基づく商業会社。
2000年代初頭から、シンガポール国外への投資を積極的に拡大
特にアジアの新興経済圏、金融サービス、通信分野に注力
投資組織を3分割、2026年4月から
8月28日の発表:
テマセク、新たなグローバル環境に向けて組織を位置付ける
テマセクは、新たなグローバル環境への対応として、主要ポートフォリオ・セグメントへの注力を強化している。
グローバル直接投資(GDI)、シンガポールに拠点を置くテマセク・ポートフォリオ・カンパニー(TPC)、
そしてパートナーシップ、ファンド、資産運用会社(PFA)という3つの明確なポートフォリオ・セグメントは、
テマセクが強靭で将来を見据えたポートフォリオの構築を継続する中で、テマセクの成長を牽引する。
テマセクは、2026年4月1日付けで、テマセク・グローバル・インベストメンツ(TGI)、
テマセク・シンガポール(TSG)、テマセク・パートナーシップ・ソリューションズ(TPS)という
3つの完全所有事業体を設立し、それぞれGDI、TPC、PFAポートフォリオの運用を行う。
2026年4月1日より、テマセクは3つの完全子会社を通じて投資ポートフォリオを運用する。
Temasek Global Investments(TGI):デジタル化、持続可能な生活、消費の未来、
長寿命化という4つの構造的トレンドに沿った、既存および新興の市場リーダーへの投資
Temasek Singapore(TSG):シンガポールに拠点を置くTPCの価値を高め、
シンガポールに根ざしつつグローバルな競争力を維持できるように投資
Temasek Partnership Solutions(TPS):ファンドへの投資資金配分管理、
ファンドおよびその他の投資家との戦略的関係構築、そしてセビオラ・ホールディングスとの
連携によるパートナーとの関係深化に注力します。
セビオラはテマセクの主要な資産運用プラットフォームとなります。
2025年3月末の純ポートフォリオ価値が4340億Sドルと最高を記録
東南アジア株式新聞 2025年7月9日
7月9日の発表:
テマセクの純ポートフォリオ価値は過去最高の4,340億Sドル、前年比450億Sドル増
テマセクは、2025年3月31日を期末とする会計年度の純ポートフォリオ価値(NPV)が4,340億Sドルとなり、
前年比450億Sドル増加したと報告しました。
この増加は主に、シンガポールに拠点を置く上場テマセク・ポートフォリオ・カンパニー(TPC)の
好調な業績と、中国、米国、インドへの直接投資によるものです。
時価評価ベースでは、2025年3月31日時点のNPVは4,690億Sドルとなりました。
これは非上場ポートフォリオから350億Sドルの価値上昇を反映しています。
テマセクの20年間および10年間の株主総利回り(TSR)は、それぞれ7%および5%。
発表文の中で分量を割いて説明しいるのは「レジリエンスの強化」だ。
レジリエンス(強靭性)の強化
私たちは、安定したキャッシュフローと収益を生み出し、貿易摩擦の影響をコントロール可能な新興企業
および既存の市場リーダー企業への投資を継続しています。
特に、大規模な国内市場へのアクセス、強靭なサプライチェーン、そして強力な価格決定力を持つ企業への
投資を重視する傾向があります。
安定した成長見通しを持ち、長期的に見てリターンの幅が狭い投資を選好します。
過去1年間に実施した投資の例としては、ハルディラム・スナックス・フード、ネオエン、
ザ・プログレッシブ・コーポレーション、ヤム・チャイナなどが挙げられます。
その他のポイント:
構造的な逆風に直面しているポジションについては、リスクを慎重に削減
オルタナティブ資産への投資は、パートナーシップ、ファンド、資産運用会社を通じて、
プライベート・クレジット、ハイブリッド・ソリューション、PEファンド、
そしてヘッジファンド、クローズド・ブロック保険、ロイヤルティを含む
流動性の高いオルタナティブ投資や無相関戦略といった主要分野への投資を拡大
コア・プラス・インフラ(データセンターなど)は、ケッペル、PSA、セムコープ、
SPグループといったパートナー企業からの知見を活用
AIバリューチェーンでは、リーディングカンパニー、広範なAIエコシステムを実現する事業、
そして革新的なアーリーステージの企業に投資
CNAの『Temasek Explained』シリーズ(2024年9月)が歴史から現在の課題までを説明している。
英語で聞ける人にお勧めします。
Temasek Explained: How was Temasek started? [Part 1/8]
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