任天堂、シンガポールに子会社を設立、東南アジアを本格開拓
任天堂、シンガポールに子会社を設立、東南アジアを本格開拓
東南アジア株式新聞 2025年10月2日
任天堂(TSE:7974)は9月30日、シンガポールに子会社を設立したと発表した。
同社の東南アジアでの子会社は初。
「Switch 2」の売れ行き好調をてこに、東南アジア市場での事業拡大をめざす。
9月30日の任天堂株式会社 ニュースリリース:
東南アジアにおける事業促進を目的とした現地法人の設立について
任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:古川俊太郎、以下「任天堂」)は、
東南アジアにおける事業促進を目的に、2025年9月26日にシンガポール共和国(以下「シンガポール」)に
現地法人 Nintendo Singapore Pte. Ltd.を設立いたしました。
そのほか、タイ王国においても、事業促進を目的とした現地法人の設立を検討しております。
関税で有利な東南アジア市場、Nintendoの認知度が上昇中
日本経済新聞の6月26日の記事:
任天堂Switch2、東南アジアで発売 日米欧に続く新興市場を開拓へ
任天堂は26日、ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」をタイやシンガポール、
フィリピンで発売した。
東南アジアでの発売は初めて。日米欧で高い人気を誇る任天堂だが、スマホやパソコンゲームが強い
東南アジアでの存在感はまだ小さい。
体験イベントやオンラインサービスなどきめ細かい施策で、成長市場を開拓する。
「タイの渋谷」とも呼ばれるバンコクのサイアム駅前。
商業施設「サイアムパラゴン」が午前10時に開店すると、客が任天堂製品の専門店に向かって一斉に走り始めた。
事前予約した人も含めて50人以上が専門店で行列を作った。
現地インフルエンサーも招待され、熱気に包まれた。
今年6月、日本での発売以来、Switch は大ヒット商品になっている。
4月、Switch 2 の米国での発売がトランプ政権の関税政策のせいで遅延し、話題になった。
2週間ほどの遅延の後、任天堂は結局、本体の価格はそのままで周辺機器だけ値上げした。
8月に少し値上げして以降、本体が約340ドル(約5万円)くらいで売られている。
同ゲーム機は中国やベトナムで製造されている。
ベトナム製造品を米国へ投入すると20%の関税なので、米国では値上げせざるを得ないだろう。
その点、ベトナムからASEAN域内なら非関税なので売りやすい。
上記記事にある6月26日のタイ、シンガポール、フィリピンでの発売からあまり遅れずに、
マレーシアでも販売開始となった。
マレーシア The Star の6月20日の記事:
ニンテンドースイッチ2は7月3日にマレーシアで発売予定、予約注文はRM2,488から開始
マレーシアの任天堂公式ストアでは現在予約注文を受け付けており、
本体価格は RM2,488、マリオカート ワールドとのバンドルオプションは RM2,688 となっている。
RM2,488は、日本円換算で 8万7,000円ほどだ。
日本国内版が6月5日の発売時点で約 5万円だったが、
近年の円安を反映してマレーシアでの価格は高めだ。
(米国で5万円で売るなら、マレーシアでももっと安くてよいのでは、と思う)
今回のシンガポール法人設立は、東南アジアで広く報道された。
Nintendo sets up Singapore arm to boost South-east Asia business | The Straits Times
クアラルンプールのLaLaport BBCCで販促イベントを準備していた。8月2日に撮影した。
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| LaLaport BBCCの催事場 |

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