味の素、マレーシア子会社を完全子会社化(上場廃止)へ

 

味の素、マレーシア子会社を完全子会社化(上場廃止)へ

東南アジア株式新聞 2026年6月23日


味の素は、マレーシアの子会社「Ajinomoto (Malaysia) Berhad」を完全子会社化する提案を

AMB社取締役会に対して実施した。

取締役会承認後、選択的減資及び償還(SCR)という手続きで、同社を完全子会社化し、

株主に資本を払い戻す。

完全子会社化により、マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)メイン市場のAMBは上場廃止となる。


AMBの株価の値動きは活発でなく、また、すでに現地での製品認知度は高いため、

味の素は、上場の意義が小さくなったと判断したと見られる。


   
AMB株の1年間(2026年6月23日、Bursa公式サイトより)
AMB株の1年間(Bursa公式サイトより)



6月22日の発表:

マレーシア味の素社に対する完全子会社化に向けた提案に関するお知らせ 

当社は 2026 年 6 月 22 日、マレーシアの証券取引所である Bursa Malaysia のメイン市場に上場し、

当社が その株式の 50.38%を保有する連結子会社マレーシア味の素社(Ajinomoto (Malaysia) Berhad、以下

「AMB 社」) の取締役会に対し、AMB 社による、マレーシアの Companies Act 2016 に基づく選択的減資

及び償還 (Selective Capital Reduction and repayment、以下「SCR」)の実施を提案することを決定し、

同日 AMB 社 の取締役会に当該提案を行いました。 

本提案に基づく SCR が実現した場合、当社以外の AMB 社株主に対して現金を対価とした資本の払い戻しが

行 われ、これらの株主が保有する AMB 社株式が消滅することにより、AMB 社は当社の完全子会社となり、

Bursa Malaysia のメイン市場への上場も廃止されることとなります。 



うま味調味料「AJI-NO-MOTO®」、風味調味料「TUMIX®」などの製 品を展開する AMB 社は、

マレーシア市場の取り込みや中東への輸出拡大の取り組みを通じ、

味の素の東南アジアの主要拠点となっている。 

「AMB 社を完全子会社化することは、AMB 社の経営の迅速かつ柔軟な意思決 定に基づく事業運営を

一層進化させるとともに、グローバルな事業連携をより強化することで、当社グループ の持続的な

企業価値の向上を実現してまいります」と、味の素は発表文でコメントしている。 


SCR とは、特定の株主に対して資本の払い戻しを行い、その保有株式を消滅させることにより、

残存する株 主の持株比率を増加させる、マレーシアの Companies Act 2016 に基づく手法だ。

味の素は、AMB 社に対して、 味の素以外の株主を対象として、

AMB 社株式 1 株当たり 20.0 リンギ(803 円)の対価にて SCR を 行う提案をした。


AMB 社の取締役会は、提案について検討を行い、SCR の実施可否を含めた対応方針を決定する。

取締役会が SCR の実施を決定した場合、臨時株主総会における承認、裁判所の認可などの手続きへ

進む。

SCR手続きは通常、提案から完了までに約 6 ヶ月程度かかるという。


AMBの概要

社名

Ajinomoto (Malaysia) Berhad. 

所在地

クアラルンプール

代表者名

代表取締役社長 和田見 大作 

設立年

1961年7月

大株主及び持株比率

味の素株式会社 50.38%(30,627,845 株) 

従業員数

585 人(2026 年 3 月 31 日現在) 


業績

単位:千リンギ

2026年3月期

2025年3月期

売上高

710,208

684,504

営業利益

79,095

67,063

税引き後利益

71,447

49,6663










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