インドネシア通貨・株式の下落が続く中、政府は中銀に景気刺激を求める
インドネシア通貨・株式の下落が続く中、政府は中銀に景気刺激を求める
年初来、ルピアは対ドルで7%超下落、IDX総合指数は30%超下落
インドネシアの金融市場で、通貨ルピア安と株式安が止まらない。
年初来、ルピアは対ドルで7%超下落、株式のIDX総合指数は30%超下落した。
売りが優勢になる根底には、同国の財政運営への不安があるが、
プラボウォ政権は今年、8%と非常に高いGDP成長率目標に向け突き進んでいる。
6月4日には、中央銀行にさらに経済成長への責任をもたせる法案が可決された。
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| ドル・ルピアとドル円相場の年初来(Google Financeより) |
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| IDX総合株価指数の年初来(Google Financeより) |
1ドル=18,000ルピアの境界超えると・・・
The StraitsTimes の6月4日の記事:
インドネシア・ルピアは6月4日、対米ドルで重要な心理的節目である18,000ルピアを下回り、
市場関係者はインドネシア中央銀行による介入の可能性に注目している。
シンガポール時間午前11時06分時点で、ルピアは対米ドルで0.35%下落し、18,029.5ルピアとなった。
これにより、2026年年初来の下落率は7%を超えた。
シンガポールドルに対しても、ルピアは14,047.71ルピアと過去最安値を更新した。
これは前日比0.32%の下落であり、年初来の下落率は9.3%となっている。
ルピアは2026年にアジアで最もパフォーマンスの悪い通貨となる見込み。
その一因は、原油価格の高騰がエネルギー補助金の増加を通じてインドネシアの財政赤字を
拡大させるという懸念にある。
18,000ルピアを突破すれば、国内株式や債券からの資金流出が加速する可能性があり、
この水準は、逆風が強まる経済への信頼回復を目指す政策当局者にとって重要な試金石となる。
議会はインドネシア銀行に成長支援を求める法案可決
CNA の6月4日(木)の記事(中身はジャカルタ発ロイター電):
Indonesia passes sweeping bill expanding central bank role to spur growth - CNA
インドネシア議会は木曜日、インドネシア銀行の経済成長支援をさらに強化するとともに、
議員に独立した金融規制当局と中央銀行を評価する権限を与える包括的な法案を可決した。
同日の本会議を主宰したスフミ・ダスコ・アフマド副議長によると、この法案は全党の支持を得て、
満場一致で可決された。
持続可能な経済成長の促進は、物価と為替レートの安定とともに、
すでにインドネシア銀行の責務の一部となっている。
新法により、議会が監視を強め、中銀にさらに成長刺激策を求めることになる。
中央銀行への政治的介入につながる可能性について投資家の間で懸念が広がる。
MSCIがインドネシア株を「新興国」から格下げする可能性はまだ残っている中、
中央銀行の信用が低下すると、大規模な外資の逃避が起こる可能性がある。
議会で多数派を握る政権が、市場の警告を無視して景気刺激のみに突き進む、
という点では日本もよく似ている。
どちらの政府が先に、市場から不信任をつきつけられるか、要注目だ。


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