シンガポール、金取引・保管ハブ機能の強化策を発表
シンガポール、金取引・保管ハブ機能の強化策を発表
東南アジア株式新聞 2026年6月15日
シンガポール政府(シンガポール金融管理局:MAS)は6月15日に、金取引ハブ機能強化策を
発表した。
「金(ゴールド)の店頭(OTC)決済・清算システム」と
「中央銀行向けの金保管(ボルト)サービス」の導入だ。
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| MAS公式サイトより |
CNAの6月15日の記事:
Singapore to establish OTC gold clearing system, introduce central bank gold-vaulting services - CNA
シンガポールのガン・キムヨン副首相は15日(月)、同国が金取引ハブとしての地位確立を目指す中で、
金の店頭決済システムを構築するとともに、中央銀行による金保管サービスを導入すると発表した。
ガン副首相は同日開催されたアジア太平洋貴金属会議で、シンガポール証券取引所が年内に、
シンガポール国内に保管されている現物金(Loco Singapore)向けの店頭金決済システムを構築すると述べた。
DBS、ドイツ銀行、ICBCスタンダード銀行、JPモルガン、OCBC、UOBの6行がクリアリングメンバーになる
と同氏は述べた。
シンガポール金融管理局(MAS)は、外国の中央銀行や政府機関が金準備を安全に保管できる選択肢を提供する
ため、今年10月までに中央銀行向け金保管サービスを導入する予定だとガン氏は述べた。
1.金の店頭(OTC)清算システムの構築
シンガポール証券取引所(SGX) が2026年末までにシステムを立ち上げ、2027年から本格的な
銀行間取引の清算・決済を開始する。
メリット: 買い手と売り手の間に清算機関(システム)が入ることで、「取引相手が代金を
支払わない・金を渡さない」というリスクを大幅に削減する。
参加機関: JPモルガン、ドイツ銀行、DBS銀行、OCBC銀行、UOB銀行、ICBCスタンダード銀行の6行が参加を表明している。
2. 外国中央銀行向けの金保管サービス
2026年10月より、シンガポール金融管理局(MAS) が外国の中央銀行や政府系機関の
「金準備(準備資産としてのゴールド)」を安全に保管・管理するサービスを開始する。
流動性の向上: 単に預かるだけでなく、提携する地金銀行を通じて、アジアの時間帯に
金を市場でアクティブに運用・取引できる環境を提供する。
3. その他
シンガポール証券取引所(SGX)は、シンガポール市場における価格発見とリスク管理を
強化するため、現物決済可能な金先物契約の導入も検討している。
シンガポール金融管理局(MAS)は、対象となるファンドとファミリーオフィスに対する
税制優遇措置において、現物投資における貴金属の保有上限5%を撤廃する予定だ。
先週、シンガポールの大手銀行が金関連のサービスを発表した。
DBS銀行は、個人顧客向けにトークン化された現物金を提供する。
OCBC銀行は、機関投資家およびプライベートバンキングの顧客がシンガポールで
現物金の売買・保管を行えるようにする。
The Business Timesの6月15日の記事:
Singapore to establish over-the-counter gold clearing system, central bank vaulting by end-2026
(前略)
アジアは年間金消費需要の約70%を占め、消費と投資の流れを牽引する重要な地域だ。
しかし、ガン副首相は、同地域の金市場インフラは「需要の変化に十分に対応できていない」と指摘した。
さらに、取引、流動性、価格発見機能は、ロンドンやニューヨークといった既存の市場に集中したままだ
と付け加えた。
つまり、ガン副首相は、シンガポールがアジアにおける金の取引・保管のハブとなる意欲を示した。

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