スギHDが提携した比アヤラ・グループのAC Health

 

スギHDが提携した比アヤラ・グループのAC Health


最近、以下のニュースがあった。


日本経済新聞の8月22日の記事:

フィリピン財閥アヤラ、スギHDと戦略提携 傘下薬局で医薬品販売 - 日本経済新聞

フィリピンの財閥大手アヤラ・コーポレーションは22日、ドラッグストア「スギ薬局」を展開する

スギホールディングス(HD)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

アヤラ傘下の薬局でスギ薬局の自社ブランド商品の販売を始める。



スギ薬局の独自ブランド商品やウェルネスソリューションをフィリピンで提供


上記記事ではアヤラが主語だが、Ayala Corporation 公式サイトでは発表文が見つからなかったので、

スギHD側で確認した。

スギHDの発表文

株式会社 S トレーディングと Ayala Healthcare Holdings,Inc.による 

戦略的パートナーシップ締結のお知らせ 

当社の連結子会社である株式会社 S トレーディング(代表取締役社長:山本 剛史)は、

フィリピ ンのマニラに位置する Ayala Healthcare Holdings, Inc.(以下、AC Health)と

戦略的パートナーシ ップを締結することで合意しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

(中略)

今回の提携は、当社グループにとってフィリピンにおける初の戦略的パートナーシップとなり、

フ ィリピンの消費者に対し、当社グループの自社ブランドや先進的なウェルネスソリューションを提 供する

ことを目的としています。

今後、当社グループから供給される商品は、AC Health が展開する St. Joseph Drug および Generika 薬局

計 800 店舗を通じて販売される予定です。

両社は、日本の高 品質かつ手頃な医薬品をより多くのフィリピン家庭に届けたいという共通の志を有しており、

AC Health が進める包括的なヘルスケア・エコシステムの構築を強力に支援し、

フィリピン国民の健康 増進に貢献してまいります。


スギ薬局の自社ブランド製品などをアヤラ・グループのAC Health が展開するドラッグストアを通じて

販売する、ということだ。


この発表文で、AC Health については以下のことが紹介されている。

  • アヤラ・グループでヘルスケア事業の中核として位置づけられている企業

  • フィリピン全土 に、約 250 施設の病院およびクリニック、全国約 800 店舗の薬局を展開

  • 経営理念「すべてのフィリピン国民がアクセスしやすく、手頃な価格で質の高い医療サービス

を受けられ ること」



AC Health に、テマセク系投資会社が出資


AC Health の公式サイトを見ると、最近、以下のようなニュースがあった。


8月11日の発表:

AC Health、シンガポールを拠点とするインパクト投資家と提携

ACヘルスは本日、シンガポールを拠点とし、アジアに特化したインパクト投資家であるABCインパクトからの画期的な投資を発表しました。ABCインパクトは、テマセク・トラストとテマセクの支援を受けています。この戦略的投資は、ABCインパクトにとってフィリピンのヘルスケア分野への参入となり、地域における事業展開を拡大するものです。

本契約に基づき、ABC ImpactはAC Healthの約16%の少数株式取得に資本参加します。この投資は、シームレスで統合されたヘルスケアエコシステムを構築することで、すべてのフィリピン人の健康を変革するというAC Healthのビジョンを支えるものです。



  • この新たな資金は、AC Healthの中核事業である病院、多科クリニック、そして小売薬局の

事業拡大に使う。

  • AC Healthは2027年までに、ネットワークを少なくとも

10の病院、300のクリニック、1,150の薬局に拡大することを目指す。


ABC Impact

  • アジアに特化したインパクト投資会社、テマセク・トラスト・アセット・マネジメント傘下

  • 運用資産は9億米ドル超

  • テマセク・トラスト、テマセク、アジア開発銀行、その他の主要機関投資家から支援を受ける




4月25日の発表:

AC Health、20億ドル規模の企業をめざす

アヤラ・グループのヘルスケア部門であるACヘルスは、2035年までに20億ドル規模のヘルスケア企業となる

という目標を発表しました。

これは、すべてのフィリピン人の健康を変革するという同社の使命における新たな章の始まりとなります。

今年で設立10周年を迎えるACヘルスの社長兼CEO、パオロ・ボロメオ氏は、同社の長期目標について説明し、

10年間にわたる戦略的拡大とエコシステム全体の事業統合を強調しました。

「私たちが構築しているのは、長期的な視点に立ったヘルスケアグループです」とボロメオ氏は述べました。

「私たちは、すべてのフィリピン人に、質の高い、アクセスしやすいヘルスケアを提供する

というコミットメントに根ざしたエコシステムによって支えられています。」






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